ペアリング(交尾)方法 |
クワガタ・カブト虫のペアリング(交尾)方法は、自然交尾方法と強制交尾(ハンドペアリング)
方法があり、以下にその方法を示す。
自然交尾方法 |
比較的おとなしいオオクワ系やネブト系・カブトムシに適する交尾方法
1.事前交尾方法(産卵セットに入れる前に交尾させる方法)
・♀・♂を飼育ケース等に入れ1〜2週間飼育し自然に交尾するのを待ちます。
・マットを薄く1〜2Cm入れ、転倒防止の足場用にエサ台や樹皮を入れる。
・エサとしてゼリーかバナナを入れ、飼育セットを作る。
・セットの中に先に♂を入れ、落ち着いた所で♀を入れ、お互い攻撃し合わなければ
そのまま飼育に移り交尾を待ちます。
・1〜2週間後に産卵セットに♀のみ移動し、産卵させる。
2.産卵セットで交尾させる方法(最も簡単だが、1、に較べ交尾の確実性が薄い)
・産卵セットを作り、♂・♀を入れ飼育し交尾→産卵させる。
・カブト虫には最適な交尾方法であるが、クワガタでは希に♀が攻撃を受けるので
交尾が終了したと考えられる場合は、♂を早めに別容器に移し♀単独で産卵させましょう。
強制交尾方法 |
ヒラタ類・シンクリングなどの攻撃性の強いクワガタに適する交尾方法
成虫は♀♂共にエサを食べている状態で、十分成熟している必要がある。
・小・中ケースやクワガタが壁面を登りにくい鋭角な容器を準備する。
・容器の底に足場となるスッポンジシートか飼育用マットを入れ足場を作ってやる。
(成虫が転倒する様では♂が攻撃しうまく交尾させれませんので、足場は確実に作りましょう)
・まず♀を静かに足場の上に置き静止させます、次に♂を♀の上に静かに乗せるのですが
♂の牙(大歯)の下に♀が居る様に直角かV字になるような感じで置きましょう。
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・成熟したペアであれば、すぐに交尾を開始します。
・V字がとけ交尾せずに動き回る様でも、♂と♀がはちあわせし場合に交尾をしますので
注意深く見守りましょう。(アンタエウスの場合は何回も交尾をくり返します)
・♂が♀をひどく攻撃する場合は、成熟していない可能性がありますので日を改めて
再交尾に挑戦しましょう。(あせりは禁物です、気長に交尾のチャンスを待ちましょう)
・交尾させる時間は活動が活発になる夕方から夜に行うとうまく行きます。
ハイテクニックとして、♀を振動させる方法や息を吹きかけ交尾を促す方法もありますので
いろいろ試して上手にハンドペアリングさせましょう。
ワンポイントアドバイス
・♀が♂に挟まれた場合は箸や手で♂の牙から外しましょう。
(どうにもならない場合は、最後の手段としてライターの炎で♂のお尻をあぶると放します)
・クワガタは1回交尾させると、翌年は交尾させなくても受精卵が得られますので♀を痛めない様に
良い種♂と慎重に交尾させましょう。