【実験】幼虫に与える餌と成虫のサイズ |
クワガタ虫やカブト虫の幼虫に与える餌の違いで、成虫の大きさが大きく異なることが
よく知られているが、フロレンス産のギラファノコギリを使って実際に実験を行った。
その結果を写真で紹介。
資料作成:BEETLE・SCHOOL
作成年月:'06.09.16
HP:http://www.eonet.ne.jp/~beetle-s/
1.幼虫に与えた餌 |
・供試餌1:ごく普通の市販マット
(1次発酵のクヌギマットを小ケースに詰めて幼虫飼育)
・供試餌2:クヌギ微粒子菌床(当店で長年使用している菌床)
(ガラスビン1500ccに菌床を詰めた菌糸ビン飼育)
・その他:ブリーデングルーム室温は20〜28℃で同一条件下で幼虫飼育
2.オス成虫の差 |
・左は供試餌1のマットで幼虫飼育した場合で体長は62mmの小歯形が誕生した。
・右は供試餌2の菌糸で幼虫飼育した場合で体長は102mmの大歯形が得られた。
このほかにも菌糸ビンで飼育したオスは98〜105mmと何れも大歯形の成虫が得られている。
又、ギラファノコギリは羽化不全の発生が殆んどなく飼育し易いクワガタである。
・餌の違いで体長に40mm程度の差が発生することが確認出来。
・羽化の差は若干菌糸ビン飼育の方が早かったが、材飼育ほどの差(3〜6ヶ月)は発生しない。
・自然界においても親が産卵する朽木の栄養価により、小歯や大歯の成虫が誕生することが理解できる。
3.メス成虫差 |
・左は供試餌1のマットで幼虫飼育したメスの場合で体長は41mmが得られた。
・右は供試餌2の菌糸でメス幼虫を飼育した場合で体長は54mmが得られた。
◎今回の比較飼育結果から菌糸ビン飼育の威力を痛感させられた。幼虫飼育するなら
より栄養価の高い餌を与え大歯形の成虫を羽化させたいものです。
ワンポイントアドバイス
・菌床に使用するマットや添加剤・湿度により、同じ菌糸ビンでも成虫差が大きく異なります。
【クワガタの学校】が長年販売している微粒子生クヌギ菌床では好結果が得られています。
(幼虫飼育して見て、初めてその良さが分かって頂ける最高級の菌床と自負しております)