発酵マットの作り方 |
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・発酵マットはベースマットの種類・粗さ・添加剤・発酵具合などの違いで
多くの種類が市販されていますが、ここでは、最もポピュラーな小麦粉を
添加した小麦粉添加発酵マットの作り方を紹介します。
資料作成:BEETLE・SCHOOL
HP:http://www.eonet.ne.jp/~beetle-s/
小麦粉添加発酵マットの効果
発酵マットはクワガタ・カブトなど、いろんな昆虫飼育に使う事ができる
便利なマットですので、作り方をマスターしておいて下さい。
@産卵マット:クワガタ・カブトに使用出来る。
A埋め込みマット:マット産卵も望める種類には使用する。
B幼虫飼育マット:容器に詰めて使えば、自然発酵マットより幼虫が良く育つ。
魔法のマットではありませんが、産卵マットから幼虫飼育マットまで広範囲に
使用出来ます。
準備する物 |
●発酵マットを作る為の容器。(50L程度の衣装ケースが安くて便利) ●小麦粉(薄力粉)1kg袋 安売り時は100円程度で入手可。 ●乾燥マット:広葉樹をキメ細かく粉砕した生オガコが栄養価が高くて良いが、 一般マットでも可、30〜50Lを用意する。 ●水:2〜5Lを用意する。 ●電気毛布等:冬場に発酵させる為には、補助加温装置が必要。 |
小麦粉添加発酵マットの作り方 |
@マットを容器に入れる。(20L以上で多い方が発酵が安定し作りやすい) A薄力粉を500g(袋の約半分程度)を入れ、マットと良く混ぜ合わす。 先に水を入れると、薄力粉が団子になり上手くマットと混ざらなくなる。 (他の添加剤:フスマ・キナコ・砂糖・プロテイン等を入れ場合もある) B水10:1程度を目安に少しずつ、マットと混ぜ合わす。 (初心者は水を入れすて失敗するので、発酵具合を見ながらでも追加できるので 控え目にすることが肝要である) Cマットと水がマンベンに混ざったら、マットを軽く押し硬めて終わりです。 D容器に蓋をし、温度が20℃以上保てれる場所に置く。 (夏場は外でも良いが、雨やハエが入らない様に注意が必要) E翌日にはマットが発酵し始めていますので、1週間位は毎日マットを良く かきまぜ、発酵温度が治まるのを待ちます。 (翌日にマット温度が上がっていない場合は、少し水を加えかきまぜて下さい) (発酵が始まると、マットが乾燥しますがマット全体をかきまぜ軽く押さえ、 更に発酵待ち、水は一切追加しません----失敗します) F置き場の温度にもよりますが、3週間〜1ヶ月程度で温度も下がり、薄茶色の 小麦粉添加発酵マットが出来上がります。 Gそのままでは、まだ使えませんので蓋を開けガス抜きをしてから使用下さい。 1ヶ月以上経過しても、異臭がひどい場合は、水の入れすぎによる失敗です。 |
発酵マットの注意項目 |
●発酵マットの失敗は添加剤や水の入れすぎ、保管場所の温度不足から発酵し ない(冬場は20℃以上を保つために補助加温装置を使う) ●ベースマットの乾燥具合にもよりますが、乾燥マット10Lに対して水1L弱が 目安です。------入れすぎは失敗の元 ●外での発酵マット作りは、害虫(ハエ・カナブン・キノコバエ等)の進入に 要注意(せっかくのマットも廃却処理の羽目に\(◎o◎)/) ●マットを混ぜないで放置すると、青カビなどが発生しますが混ぜると消えて 無くなりますので問題ありません。 ●発酵マットでなく腐敗マットになった場合は、アンモニア臭や排便と同じ様な 臭いがしとても耐え切れませんので廃却下さい。 ●出来上がったばかりのマットは、ガス抜きしてから飼育容器やビンに詰めて 使って下さい。ガスの発酵で酸欠事故が起こります。 (昆虫ショップの袋入りマットを購入した場合も同様です) ●未発酵マットも使用中に、再発酵が起り死亡事故につながる場合があります。 ●初令幼虫などの弱い幼虫は、自作マットの出来を十分確認し使用ください。 ●発酵マットを長期保存する場合は、乾燥させて保存する。 (マットは水分があると、徐々に発酵が進み劣化します) ●発酵マット作りは、外気温が20℃以上になる春先から夏場にかけて、1年で 使用する量を作り乾燥保存するのが良い。 ●マットの目が荒い場合は、発酵後にフルイにかけて使用下さい。 (発酵マットはベースマットで好みの荒さのを極力準備して発酵さるのが良い) |