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ホソアカクワガタの飼育方法 |
平地に生息するホソアカクワガタは比較的簡単に累代飼育出来るが、
山地(高地)に生息する種類ほど飼育しにくいといえる。
シャープな牙が美しく心を引かれるクワガタ虫である。
資料作成:BEETLE・SCHOOL
HP:http://www.eonet.ne.jp/~beetle-s/
セレベスメタリフェル
種親入手
国内: キクロマトス属は国内には生息していません。
外産: ペレンメタリフェルホソアカ・セレベスメタリフェルホソアカ・トサカホソアカ
ルニフェルホソアカ・カナリクラトゥスホソアカ・マルガリター・
インペラトールホソアカ・スベールホソアカ・ パスチューリホソアカ・
アラガールホソアカ ・エレファスホソアカ等
40種類ほどのキクロマトス属が入手可能です。
1、準備する物
@飼育ケース(小〜中ケース程度)
A産卵材は軟らかい朽ち木が良い。
(クヌギ・ナラなどの広葉樹の直径10Cm程度)×2〜4本程度
B埋め込みマット:広葉樹100%の微粒子発酵マット・カブトマットでも可。
Cエサ:昆虫ゼリー・バナナ・リンゴ
2、重要なポイント
@産卵材は軟らかい朽ち木を使用する
(硬い産卵材は適しません。)
従って、マットと産卵材の選定は重要なポイントです。
A産卵床マット
微粒子醗酵マットを使用する事により、マットにも産卵します。
荒めのマットを使用した場合はほとんどマット産卵せず、材とマットの
境い目に産卵する。
B飼育環境
産卵セットは涼しく風通しをよくする。(ケース内を蒸れさせない)
湿度保持や小ハエの侵入防止にビニールなどに穴を開けたものを防虫シートとして
使用すると、ケース内に水滴が発生し蒸れるため、新聞紙や穴の多くあいたシートに
してやると飼育環境が良くなり、産卵しやすい環境となる。
3、ペアリング
@成熟していれば、ハンドペアリングもでき、交尾はとても簡単。
A♂と♀は意外と中が良く、ゼリーをペアでケンカせず食べるているのがよく見られが
成熟していれば数日で交尾は完了しているので、事故を防ぐためにも♂は別飼育します。
Bキクロマトス属は♂に比べ♀は非常に小さいが、上手に抱きかかえ交尾を行います。
4、産卵材のセット
@産卵材:軟らかめの材を2時間〜1日程度水に沈め、取り出した産卵材を
そのまま、表面の樹皮のみをナイフ等で剥がして準備する。
Aマット:微粒子のマットに若干多めの水分を加えマットの水分を調整する。
B飼育ケースへのセット
細かいマットを3〜5Cm程度底に入れて、硬く押し固める。(重要な作業)
その上に産卵材を置き、材が隠れるまでマットを入れ軽く押し固める。
(産卵材が完全にマットに埋まるまで入れる)
C最後に成虫Paを入れ、エサ・止まり木や産卵材の残り皮(虫の転倒防止)を入れる。
D蓋との間に乾燥をふせぐ為に、風通しの良いシートか新聞紙をはさんでおく。
(飼育セット内に水滴が付く様な蒸れは、最悪環境で短命となるので注意が必要)
5、日常の管理
@保管場所:直射日光が当たらない涼しい静かな所に置く。
Aエサやり:時々チェックし無くなったら、新しいゼリーを与える。
(高タンパクゼリー等の高価なゼリーは、特に必要ありません)
Bその他:表面が乾燥してきたら霧吹きなどでマットに十分な湿気をあたえて下さい。
(マットの水分は若干多目にしますが、内部は蒸らさない様に風通しには注意しましょう)
C2ヶ月もすれば、容器の底などに幼虫が見える様になります。
6、幼虫割り出し
@幼虫の割り出し:容器の底に幼虫が見える様になったら、ケース内のマットを他の
容器などに移し慎重にマットを崩し、幼虫を傷つけない様に回収します。
産卵材の中にも幼虫が入っていますので取り出しましょう。
A卵の場合は、再度そのまま保管するか、水分を若干含んだ良質のマットに埋めふ化を待つ。
状態の良い♀なら20〜30個程度は産卵します。
B割り出し時期が遅れると、幼虫同士が共食いし、幼虫が極端に減少しますので早めに回収
しましょう。
7、幼虫の飼育方法
・幼虫は♂や♀に偏る傾向がありますので、出来るだけ多くの
幼虫を飼育しましょう。
・♀、♂の羽化時期の差が大きいので、累代飼育する場合は小さい♂も羽化させましょう。
・キクロマトス属で高度の高い場所に生息している種類(アラガールホソアカ ・
エレファスホソアカクワガタ等)は産卵・幼虫飼育共に難易度が高いので
心して飼育にかかりましょう。
(ワイルド個体は産卵しやすく、アラガールは羽化させれます)
1)材飼育:
非常に適していますが、羽化するまでに時間がかかります。
(マット飼育より、2〜6ヶ月羽化が遅くなります)
♂の70mm以上を羽化させる為には材飼育が有効です。
2)菌糸ビン飼育:
菌糸ビン飼育には適しません。通常の菌糸では幼虫は死亡します。
3)マット飼育(良質のマットなら、大きく育ちますがバラツキも大きい)
【いろんな種類の添加剤入り発酵マットが市販されていますので、お試し下さい】
@発酵マットを適当な飼育容器に、80〜90%まで硬詰めする。
A幼虫をその中に入れ、通気穴のある蓋をする。
B2〜3ヶ月毎に、マット交換しながら幼虫飼育する。(♀はマット交換不要)
(大きい容器で飼育するほうが大きな♂が羽化しますので、小さい♂を羽化させる
方法として逆利用出来ます)
C♀は250〜400cc程度の飼育容器で十分羽化します、これ以上大きな容器で♀を
飼育してもある程度までしか大きくなりません。
8、その他
@大きな♂ほど交尾後は別容器で飼育観賞下さい。
(おとなしい種類ですがまれに♀殺し事故があります)
A幼虫飼育期間 ♀:3〜6ヶ月、♂:3〜10ヶ月
B羽化後2〜5週間で後食し始めるのでエサを食べだしてから、次の累代飼育に
取り掛かってください。
C成虫寿命 4〜6ヶ月程度(大きな♂ほど長生きします)
D《クワガタの学校》ではペレンメタリフェルホソアカとセレベスメタリフェルホソアカは
累代飼育を何代も続けてます。
E累代飼育が出来なくなる第一原因は♂・♀の羽化ずれが大きく、♂が成熟した頃には
♀が死亡しているケース(小さな♂を羽化させ♀の羽化と合わせば対策できる)
F海岸近くの海抜の低い場所に生息しているキクロマトス属は累代飼育し易い。
逆に高度の高い場所に生息している種類は累代飼育が難しいと言える。