菌床産卵方法について

  ・菌床を使ったクワガタ虫の産卵方法のお問い合わせが多いのでご紹介します。
   ここでは市販の菌床ブロックや菌糸ビン(ボトル)で、産卵させる方法を
   紹介します。

  ・菌床の種類は一般的なクヌギ・ブナ・エノキをベースにしたヒラタケ
  (オオヒラタケ)菌床や今流行のカワラ菌床(タランドス産卵には効果的)を
   使用する。   
  
    
 
                 資料作成:BEETLE・SCHOOL
                    
      
                 HP:http://www.eonet.ne.jp/~beetle-s/


1、種親の産卵前準備
●オオクワガタ等の比較的♀殺ししないクワガタに適応する。

●よく餌を食べ十分成熟しているペアを準備する。

●ミニ〜小ケース程度の容器に餌台を置き、その中で1週間程度飼育し交尾を
 事前に行わせておく。

2、菌糸ブロックを使った産卵方法

●市販の菌床ブロックが収まる中ケース程度の容器を準備する。

●容器の底に5Cm程度ベースマットを入れ、軽く押し固め菌糸ブロックを
 その上に置き、まわりをベースマットで1/2程度埋める。

●ケースの隅にゼリーをセットし、交尾済みの♀を一匹入れる。  
 
●ケースとフタの間に風通しの良い布やフィルターをはさむ。
 (菌床にはキノコバエが発生し易いので、特に注意が必要である。)

●産卵温度は菌床が劣化しにくい25℃以下が良く、菌床も産卵に潜った
 ♀の動きにより若干発熱するので環境温度と風通しには注意が必要となる。

●幼虫の割り出しは産卵材とは異なり、少々遅れても菌床の中なので
 幼虫は順調に成長していまが、あまり遅く成らないようにしましょう。

      KinsyouSanran1.JPG

3、菌糸ビン(ボトル)を使った産卵方法      

●市販の菌床ビンやボトルが収まる小ケース程度の容器を準備する。

●菌床ビンやボトルのフタを外し、産卵材をセットするようにビンを横に寝かし、
 菌糸ビンをベースマットで1/3〜1/2程度埋め込む。

●ケースの隅にゼリーをセットし、ビンの回りは転倒防止を配置する。  

●交尾済みの♀を一匹入れる。

●菌糸ビンの大きさにもよるが、あまり長く産卵させると菌糸をかき出して
 しまいますので、1週間程度で次の産卵用の菌糸ビンに交換が必要です。

●菌糸ビンの菌床をかき出してしまう場合は、フタに2〜3Cm程度の穴を明け
 穴の高さまでベースマットで埋めセットする。

●菌糸ビンは1♀に5本程度は必要になります。
 
●取り出した産卵済みの菌糸ビンは、フタをして1ヶ月程度ふ化を待ちます。

●この方法はいろんな種類の菌糸ビンがテストできますがコストも掛かります。

●産卵ボトルの菌床の種類や大きさにもよりますが、産卵数が期待できます。
(状態の良いオオクワで上手く行くと、30〜40匹の幼虫が得られます)
(タランドスや黄金オニで10〜25匹の幼虫が得られます)

●産卵ボトルを交換したくても、♀成虫がボトルから出てこなくて困る事が
 ありますが、鉄の棒を使い強制的に追い出したりプリンカップのトラップを
 仕掛け産卵中の♀をボトルから引き離してください。

         KinsyouSanran2.JPG



            mylogo1.jpg