人生は何事も賭けである。

そんなありふれたことばに最近、恐怖を感じる。





たとえば、自分で道を決める時。

何の保障もなく、何が正しいのかわからない中で。

その道を行けばどうなるのか全くわからない。わかるはずがない。

ただその自分が選んだ道へ、第一歩を踏み出した。

その一歩はまぎれもなく、ただ誠実で、ひたむきな一歩である。

もしかしたら、その道を行けば、結果的に幸せに、あるいは不幸せになる。

普段から、僕らはそういう賭けを繰り返しているのではないだろうか。





自分が信じて選んだ道がもし、間違っていたらどうする?

「あの時はどうかしていた」とただ思うのか。

あるいは、「騙されていた」と他人にその責任を押し付けるのか。





自分が何故間違った道を選んでしまうのか、また、いつその誤りに気付けばいいのか。

何事に関しても批判的で、傍観的な目を持っていれば、そういうこと避けられるのか。






どんな道を選ぶ時も、また、信じる時も一体、





『誰を信じたらよいのか』

『何を信じたらよいのか』

『自分を信じればよいのか』

『もし、自分を信じるとするならば、何を頼りにするのか』





いかなる時でも確かな保証なんて一つもありはしない。

すべては、賭けである。



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