冬堪能 加賀能登模様

今年の冬は各地で厳しい寒さになっています
今までの私の旅の傾向は冬は南の方向というのが
大体のパターンだったんですが・・


2011年01月22日

夏生まれの私にとって冬はあまり好きな季節ではない
旅好きな私ではあるが、冬は何かと出不精になってしまう。

しかも2011年の冬は各地で厳しい寒さに覆われ、
通常なら何もせずにじっと家で過ごすというのがいつものパターンなのだが

降り注ぐ雪のニュースを見ているうちに
何を思ったのか「冬の兼六園見てみたい!」と思ってしまい
思わず飛び出してしまいました。

そんな衝動的な旅です
しばしお付き合いください



大阪から金沢までは約250キロ
特急サンダーバードで約2時間強とちょっとした旅には最適な場所である。

1月22日(土曜日)午前中所用を済ませたのち、
昼すぎのサンダーバードで金沢に向かいます。

15時に金沢に到着
そのまま、兼六園に行ってもよかったのですが、
何となく「早朝の兼六園の方がいいかも・・」と思い、
一度乗ってみたかった北陸鉄道で鶴来へ向かうことに
金沢から1駅戻って西金沢から乗り込みます。

新西金沢駅は無人駅 最近ローカル線でよくある
整理券方式(乗り込んだ駅がわかるように)のワンマンカーでしたが、
車内には女性のアテンダントさんがいて
切符をアテンダントさんから購入しました
(とても可愛い方でした (^^ゞ ・・)

車内乗車券は昔懐かしい匂いがします
京阪の京津線でよく購入していた記憶が蘇ります


北陸鉄道の車両はちょっとユニーク


右の車両にご注目
何か違和感 感じませんか?

そうです、これ先頭車両ではなく中間車両を転用しているんです
だから顔がまっすぐ切られたような形になっていて
行先表示板がなく、窓からボードで表示する形式をとっています。
東急電鉄から譲り受けたものをこのように転用しているそうです


新西金沢から約25分で鶴来駅に到着
鶴来は白山比盗_社への玄関口として知られています
(かつてはここから加賀一の宮駅まで伸びていたのですが
 平成21年に廃線となってしまいました)


駅周辺の山も雪化粧
空気も凛としていていい雰囲気です


駅構内にはかつて使われていた品が並びます
加賀一の宮駅まで伸びていた当時を偲ぶことができます


折り返すとすでに夕刻
今宵は金沢で宿をとります。

夜はいつものように居酒屋で夕食
加賀・金沢の郷土料理に舌鼓
白山の酒 五凛で乾杯です
水のおいしさを存分に味わえる銘酒です
加賀の冬の風物詩
鰤しゃぶです
これぞ加賀の味!
ガスエビのから揚げ
甘エビよりも甘いことで
知られています
これも金沢の郷土料理
鴨の治部煮

横に控える酒は
加賀太鼓


1月23日(日曜日)
目的の兼六園に向かいます。
冬季期間中は朝8時に開園します。

兼六園下のバス停から桂坂口への登り坂
雪国らしく凍結防止のスプリンクラーが活躍です

いよいよ兼六園入り口


いきなり兼六園を代表する光景
徽軫灯籠(ことじどうろう)と霞ヶ池のコラボレーションが出迎えます


眺望台からみる金沢市街
きっと加賀の殿様もこのように城下を眺めていたのでしょう


冬の兼六園のもう一つの風物詩 雪吊


霞ヶ池は見事に凍っていました


朝早くから来園する観光客のために
除雪をしていただいているスタッフの方々に感謝です


1本奥の通路を通ると緑の空間が広がっていました

この通路を抜けると日本最古の噴水があります
先ほどの霞ヶ池を水源とし、高低差を活かした噴水です
今でも高々とその雄姿を見せてくれます


木立から太陽がまばゆい光を注ぎます


誰も踏み入れていない雪道を見ることができるのも
朝の特権ですね


園の外を彩る江戸町通り


さらに金沢城(現在改修工事中)の遠景が伺えます


金沢駅に戻ってきたのが朝9時
まだたっぷり時間があります。

今まで、金沢は行ったことが何度かありましたが
ここから北、すなわち能登方面には行ったことがなかったので
きままに散策します。

昨日の晩、たまたまテレビのニュースで紹介していた
「能登かき祭」に行くことにしました。

開催場所は、のと鉄道の能登中島駅の横の広場
金沢から七尾までJRに乗り、さらにそこからのと鉄道に乗り換えて向かいます。

多分普段は静かな駅であろう「能登中島駅」

しかしこの日は賑やかです


テントの中では焼きガキをほうばる人でごった返していました・・
テント横は席の空きを待つ行列・・


時間の関係でこの行列を横目で見つつ
いただいたのはカキ蕎麦とカキフライ
小ぶりなカキですがうまみが凝縮されていて大変おいしかったです

会場の横に
大量のカキ殻!
さらに
「カッキー」君という
キャラクターも登場!

祭りを盛り上げて
いました

景色も楽しみ、食も楽しみ
そして旅のシメは・・
そう温泉ですね

能登中島駅から約15分ほどで和倉温泉です


帰りの特急まで約1時間30分ほどありますので
日帰り温泉施設を訪ねます。
タクシーの運転手さんに尋ねて、「すず花」さんまで案内していただきました



熱めで塩分の強いお湯でした
そんなに長い時間入っていたわけではないのに
体の芯から温まり
しばらく火照った状態が続く大変いい温泉です。

ネームバリューのわりに閑静な旅館街
一度海を眺めながらゆったりと訪れたい街です

予定していた時間ももう終わり
和倉温泉から大阪まで直通の特急サンダーバードに乗り込み
短い小旅行の締めとします


今回もお付き合いいただきまして
ありがとうございました。





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