
卯建をあげよ〜脇町
徳島県にはどこか懐かしい香りのするところが多くあります
今日ご紹介する脇町もその一つ
うだつのある町脇町です
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今回のきまま旅は、徳島県脇町です
2005年までは町制を敷いていましたが、2005年3月1日に周囲2町1村と合併して現在は美馬市脇町となっています。
脇町といえば、何といっても「うだつ」
うだつのある町を探索します。
脇町を訪れるのは、14年ぶり
あのとき感じた懐かしさを味わいたくて、2度目の来訪。
14年前には整備されていなかった「道の駅」藍ランドうだつに車を止めて散策開始。
そこからうだつの町並みはすぐである。
脇町は、江戸時代の阿波の特産であった藍の集散地として栄えた町。
陸上交通と海運交通に恵まれた町であった。
その名残を示す、水路跡が残る

そして、富を得た商人はその繁栄ぶりを顕示するように豪勢な「卯建(うだつ)」をあげた町屋を作り始まる
「うだつ」とは、町屋の2階に張り出した漆喰の袖壁のこと。
火除け壁の役割を果たしている。
そしてその「うだつ」の立派さが富の象徴ということで、競って素晴らしいうだつが作られていく。
そして、明治に入り対岸に鉄道が作られると物流の拠点が移り、
この町並みが残ることとなった。
しばし、その町並みご堪能ください
「うだつ」といえば、よく言われる言葉が「うだつのあがらん奴」という表現
すなわち、なかなか出世ができなくてグズグズしているという意味ですが
うだつのある家を建てる甲斐性がないということです。
ここに来て、うだつをあげることができるようゲンかつぎというのもいいかも知れませんね。


約400メートルのタイムスリップ空間です。
この道は、日本の道100選にも選ばれています。

道の入り口にある、井戸も懐かしさを演出します
ふと、「朝顔につるべとられてもらい水」という俳句を思い出しました・・

せっかくなので、この町並み以外にも道草します
脇町のもう一つの魅力が大谷川の柳並木


この柳並木と昭和9年に作られた脇町劇場「オデオン座」の雰囲気に魅せられたのが、かの山田洋二監督。
ここ脇町を舞台にして作られたのが「虹をつかむ男」です。


どこか懐かしさを感じるランプ

歴史を感じる脇町高校
四国ラグビー発祥の地ということは有名ですが、
野球にも大きなつながりがありまして
旧制脇町中学の第4代校長が中馬庚(ちゅうまんかなえ)です。
この中馬庚はBASEBALLを「野球」と訳したことでも知られています。
野球殿堂にも入っている偉人がかつて校長を務めた歴史ある学校
甲子園出場はありませんが何とかその道を開いてもらいたいものです。

そうこうする間に、日暮れです。
阿波の山並みの日没
今回の小旅行のシメとさせていただきます。

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