時間が止まるとき |
年齢を重ねるゆえ世の中の移り行く景色の根拠が見えるひとのすべての”相”として通過する人々のきよき青春を回想する精錬と片鱗のひとときをすごせる憩いの瞬間を愚直に表現してみたい思いを文字にする。 全ての日常を失念させるひとときのときは,現住する生活空間とやるせなさと騒音をのがれ清き心の対決の日々を懸命に自問自答し日々精進する学び舎を偲ぶその狭隘な数分のひと時をすごすまたは,すごせる雰囲気を気持ちよい余所の心のうちをとうたする純朴と朴訥の支配する当然のようなときを鳥瞰することで表現する。 利己的で余所の心の中を覗き見ない勝手な思考による本位的な誘導結論に近似させることを懸命に自己表現してもその結論に届きそうで届かないやるせなさを,文字にする行為は経験と深慮と思慮が醸し出す特質の”相”によって導き出せるのであって,特質が重ねる永久の祖先の影響に関与して適切に文字にすることを根源として思索具現できる。 最初で最後の具現の短章は,粗末で質素であるが,読み手には響くものは存在すると確信する。 何年かに数回の清き精錬の場を付与してくれる時と場を大事に大切に過ごしたい。 ”同窓の さかずき重ね シングルの 失念するも 一重の衣”は,初作でありその偲ぶ集いの雰囲気を公開することで,友を思う相互のけんれんと豊かな普通の生活を継続させる糧として文書化した。 |