5.アドリブ・ソロへのアプローチ

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 これはこのコーナーで扱うべき内容かどうかはちょっと疑問なのですが、とりあえずここに
掲載することにします。皆さんの期待するような実践的な内容ではありませぬ。あしからず・・・

 アドリブ・ソロをバリバリ弾けるようになりたい・・・それは楽器演奏者なら誰でも思うこと
でしょう。かくいう私もそんなに有能な楽器弾きではありません。ですから、ここではアドリブ
・ソロに関するテクニックや知識ということではなく、私なりのアプローチの仕方を述べてみた
いと思います。アドリブでお悩みの方、これから挑戦しようという方は一緒に考えてみてくだ
さい。ま、そういった方の一助になれば幸いです。

 まず、アドリブ・ソロとは何か?インプロヴィゼーションなどともいったりします。これは早
い話が「即興でメロディーを作って演奏する」ということであります。そしてこれがまさに結論
であると思います。どういうことかというと・・・

 多分、多くの人はアドリブを学ぶとなるとスケールやコードの勉強を第一にやると思いま
す。少なくとも私はそうでした。しかし、ある時期にふと思ったのです。このやり方は根本的
にちょっと間違っている、というかズレていないか?と・・・

 例えば、そういった理論めいたことを学び、さらに有名なプレイヤーなどのフレーズを分析
してみたりする。別に無意味なことではないです。ためになります。ためになりますが、やって
いることは、どちらかというと音楽学科の人が楽曲分析やっているのと変わりないような・・・
あまり実際自分が演奏するのに直接的に役に立つわけではないのでは?

 私はアドリブ・ソロの本質とは、ズバリ“ハナウタ”だと思います。誰でも即興でハナウタでテ
キトーなメロディーを無意識でも作っちゃうでしょう?アレこそまさにアドリブ・ソロだと思いま
す。つまり、あるコード進行があって、それにあわせてフンフン♪〜とハナウタでメロディーを
歌うことができれば、あとはそれを楽器を使ってできるようになればよい、ということではない
でしょうか?別にスケールなど知らなくても全く問題ないです。むしろヘタに知っているより斬
新なフレーズができる可能性があるといえるでしょう。

 では、なぜ私たちは即興でいとも簡単にちょっとしたメロディーを“声を使って奏でる”ことが
できるのでしょうか?しかも大抵の人はコード理論など知らなくてもちゃんと伴奏にあわせて
それができるはずです。不思議ですね。

 思うにこれはひとえに“経験”だと思います。生まれてこれまで私たちは、好むと好まざると
たくさんの歌というかメロディーを歌ってきた“経験”があります。より多くの音楽的経験をして
きた、もっと簡単にいえば、たくさんのジャンルの音楽にふれてきた人ほど多様なフレーズを
奏でることができるはずです。蛇足ですが、私は音楽にこの“ジャンル”という言葉を用いるの
は好きではありませんが、ま、わかりやすいかなと思ってあえて使ってみました。

 ここまでくればおわかりですね(^^)。楽器を使ってハナウタと同じことができるようになるま
でより多くの“経験”をつむことがアドリブ・ソロへの近道だ!!!というのが私の結論であり
ます。とにかく自分の声と同じように楽器を操れるようになるのだ!!!さすれば、君は立派
なソロイストだ!!!そこのキミ!理論書を読んでいる暇があったらひとつでも多くのよいメ
ロディーを弾いてみるのだ!楽器弾きがまずやるべきことはやはり楽器を弾くことなのだあ!

 ま、意見を異にする人もございましょうが、以上はあくまでも私見であります。もちろん、いわ
ゆる“アドリブ学”的な書籍を読んで研究することは意味のあることではありますが、世の中に
は、そこに書かれているようなことは知らなくても“弾ける”人がたくさんいるというのも、また
事実であります。これがアドリブではなくて、ちゃんと作ってから弾く、ということになるとそれは
またちょっと別の話になります。

 以上が私なりの“アドリブ・ソロへのアプローチ”です。どうでしょうか?

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