(2)続・音程の種類を見てみる

 さて、前回の続きに行く前に、現在考えているのは全音階的音程というものだ、ということをはっきりさせて
おいた方がよさそうな気がしてきたので、そうしましょう。

 全音階というのは、長音階や短音階のように中に少しだけ半音を含むものの、主として全音で構成される
音階のことで、全音階的音程といった場合は、純長音階と純短音階の音だけで構成される音程のことを差
すのが世間一般のモノの考え方です。つまり、和声長音階とかの場合は考えないわけですね。例えば、和声長
音階なんかを考えると、増2度とかの概念も出てきますが、全音階的音程では出てこないわけです。だから、
わざわざ“ハ長調”を使って音程を作っていっているわけです。

 ・・・「そんな大事なことは最初に言ってくれ!」って声が聞こえてきそうですね。その通りです。すみません、
実は適当にやりすごそうとしてました。いきあたりばったりで書いているとこういうこともあります。見逃してく
ださい。(>_<)

 前置きが長くなりました。では、続きに行きましょう。

5度の音程

 杓子定規なものの考え方をすると、5度は音の間隔が3音半と4音?なんて考えがちですが、試しに実際
ハ長調で見てみると・・・

(全音)(全音)(半音)ファ(全音)(全音)(全音)(半音)(全音)(全音)(半音)ファ

 全ての組み合わせを考えるには上のファまで必要です。5度ですから単純にドとソ、レとラ、ミとシ・・・という
具合に組み合わせて行けばいいわけです。すると4音(全音が4つ)の間隔ってないですよね。そして、シとファ
の間が2全音と2半音になっている(この場合、半音+半音=全音とは考えません)以外は全部3音半ですね。

 つまりはこれが5度の組み合わせです。3音半の間隔の5度が完全5度、2全音+2半音の間隔の5度が
減5度になります。

  ♪音で確認(完全5度)⇒    ♪音で確認(減5度)⇒ 

 完全5度はその名の通り完全協音程(振動比2:3)、減5度は不協音程です。あれ?減5度の響きはどこ
かで聴いたことがあるような響きですね。それもそのはず、名前こそ違うけれども減5度は実質的には三全音
ですね。つまり、増4度とまったく同じ響きなわけです。非常に不安定な響きです。この不安定さが実は重要な
働きをもっているのです。そのあたりは、和音か和声のところで触れたいと思います。

6度の音程

 6度の音程を考えましょう。

(全音)(全音)(半音)ファ(全音)(全音)(全音)(半音)(全音)(全音)(半音)ファ(全音)

 間隔が4全音と1半音のものと、3全音と2半音のものがありますね。前者が長6度、後者が短6度となります。

 ♪音で確認(長6度)⇒   ♪音で確認(短6度)⇒ 

 音の振動比は、長6度が3:5、短6度が5:8で、両者とも不完全協音程です。6度っていうと、なんとなく
やわらかというかマイルドなイメージがあるんですけど、そういう感じの響きがしませんか?まあ、感じ方は人
それぞれでしょうけれども。

7度の音程

 続いて7度です。これも考えてみましょう。

(全音)(全音)(半音)ファ(全音)(全音)(全音)(半音)(全音)(全音)(半音)ファ(全音)(全音)

 5全音+1半音、4全音+2半音の2種類の組み合わせがありますね。ご想像の通り前者が長7度、後者
短7度でございます。

  ♪音で確認(長7度)⇒   ♪音で確認(短7度)⇒ 

 両者共に不協音程ですが、結構使用頻度は高い和音です。短7度はセブンスなんていい方もします。コード・
ネームで“なんとかセブンス”なんていうのがありますよね。あれです。普通のコードにこの短7度の響きが加わ
っているっていう寸法ですね。これもこの不安定さが売りモノ(?)の音程です。

8度の音程(オクターブ)

 8度の音程、すなわち1オクターブは音の振動比が1:2になります。つまり、1オクターブで周波数が2倍に
なるんですね。もちろん完全協音程です。そして当然完全8度しかありません。一応音を聴いてみます?

  ♪音で確認 ⇒ 

 

 以上、1度から8度までの音程を見てみました。9度から上も興味のある人は自分で試してみてください。

 これらの音程は、音の間隔さえ保っていれば、どの高さで組み合わせてもその性格(響き)は変化しません。
 楽譜を見て、または音を聞いてすぐ何度の音程かいいあてられるようになるのが理想的なのですが、なか
なか難しそうですね。でも練習すれば誰でもできるようになるらしいですよ。