(1)音程の種類を見てみる

 まず、ある音のひとつ上(または下)の音、つまり鍵盤でいうと、ひとつ隣の音といった場合にふたつの
考え方があったことを憶えていらっしゃるでしょうか?ひとつは「半音」、もうひとつは「全音」でしたね。
 (参照:1.スケールを検証してみる)

 つまり、ある音と音の間隔に「全音」と「半音」がいくつ含まれているかによって、音程は分類することが
できるようです。それによって音程を、完全音程長音程短音程増音程減音程の5つに分類する
のが世の常であります。ですから、我々もそれに従うことにしましょう。

 では、それをふまえて各音程をもう1度見てみましょう。

1度の音程

 1度(ユニゾン)は、同じ音です。高さも同じ、名前も同じ、つまり周波数が同じ。違うとすれば楽器の音色
声質の違いなどでしょう。半音も全音もありません。従って、1度はいつも完全1度です。長1度とか短1度
などというものは存在しません。あたりまえですね。
 ユニゾンは、音の響きを豊かにしたり、場合によっては特殊な効果をもたらしたりもします。例えば、ギター
で開放弦を使用してユニゾンで弾くと、独特の響きになったりします。

2度の音程

 最初にも述べた通り、2度は2種類にわかれるということはわかると思います。2つの音の間隔が半音
なら短音程すなわち短2度、全音なら長音程すなわち長2度となります。長音階では、5つの長2度、2つ
の短2度ができます。組み合わせはわかりますよね。よかったら音も確認してみてください。あまりおすすめ
できませんが・・・(-_-;)

♪音で確認⇒ 

♪音で確認⇒ 

 (+_+)・・・気持ち悪くなった人はいませんか?大丈夫でしょうか?
 わかる通り、どちらかというとイヤな響きですね。この長2度、短2度は共に2つの音(の周波数)がまったく
溶け合わないため、このような耳障りな響きになります。こういう響きを不協音程と世の人々はいいます。

 俗に“不協和音”と呼ばれる(本来の意味とはちょっと違う)のは、たいていこの2度の響きのことです。“音が
ぶつかる”なんて表現もします。

 特別な場合を除いて、市販のCDなどで短2度を思いっきり耳することはあまりありません。(長2度は、和音
の関係上、たまにあります。でも耳障りにならないように上手に演奏されるか、それが“ウリ”だったりします)
 素人の合奏演奏会などでは、この2度をたまに思いっきり耳に出来ます。このように、何かの間違いで長2度
の和音が鳴ると大抵の人は「えっ?」と思います。これが短2度になると、「ゲッ!」となります。気をつけましょう。

 作曲・編曲などをするときは、このような響きは避けるようした方がよさそうですね。まあ、わざと使うって
場合もありますけれど、基本的には、ね。

3度の音程

 つづいて3度の音程です。3度の音程も2種類ですね。全音を2つはさんだ音程が長3度、全音と半音1つ
をはさんだ音程が短3度で、半音2つはさんだら・・・そんなの無いですね(^^)。

 では、例によってハ長調でこいつらを作ってみましょう。以降、組み合わせ的に第8音以上の音も少し使い
ます。

 要するにとなりの音との間隔が半音である、ミ−ファ、シ−ドが絡む、またはこれらをはさむ音に注意すれ
ばよいですね。例えば「レ」と「ファ」は、「レ」と「ミ」の間が全音、「ミ」と「ファ」の間が半音ですね。
 「全音1つ+半音」で1音半などといういい方もよくします。それによれば、2つの音の間隔が1音半なら
短3度、2音なら長3度ってことですよね。

   ♪音で確認⇒ 

 ♪音で確認⇒ 

 (゚.゚)ちょっと“オッ!”っていう感じの和音ですね。まあ、人によって感じ方は様々でしょうけれども、結構耳慣れ
た音ではないかな、と思う今日この頃です。実際よく使われますし、基本の和音のひとつといっても良いですね。

 それぞれ2つの音の振動比が、長3度は4:5、短3度は5:6で、これは完全には2つの音が溶け合っていない
ので世の人々はこのような響きを不完全協音程と呼びます。別に憶える必要もないですけれど、耳で感じてく
ださい。

4度の音程

 4度も2種類です、っていうか、ユニゾンとオクターブ関係(つまり同じ名前の音の組み合わせ)以外は全部
2種類です。いちいち書くこともないな、といまごろ気付きました(T_T)。しかし、同じ2種類でもいままでと違い
ます。
 聞いて驚け、その名も完全4度増4度です!!!(別に驚きゃしないか・・・)でも完全ですよ、完全!何か
すごくありませんか?何が完全なのかはひとまず置いといて(というか話の流れでもうバレバレ?)・・・・・・ん?
そういえば1度で完全1度って言葉、すでに使ってたな・・・・・・・・・(-_-;)。ま、気を取りなおして、と。それでは
4度という音程をハ長調でちょっと考えてみましょう

 ある音から鍵盤なら右に、譜面なら上に数えて4番目の音と組み合わせて行く要領ですね。すると、すべての
組み合わせを考えるには上の「ミ」まで必要です。

 ド(全音)(全音)(半音)ファ(全音)(全音)(全音)(半音)(全音)(全音)

 さて、今まで通り考えれば、4度とは音と音の間隔が2音半もしくは3音である、ということはわかります。
ではハ長調で考えると・・・・・・気付きましたか?3音空いている組み合わせは1つしかないですね。このあた
りもなんとなく完全くさい(?)ですね。では、書き出してみましょう。

 面倒くさいのでまとめてしまいました。横着してます。音符が黒く塗りつぶしてある方が完全4度です。では、
音をどうぞ。(増4度は1個しかないので、同じのを2回鳴らしています。)

♪音で確認(完全4度)⇒   ♪音で確認(増4度)⇒ 

 

 完全4度はほとんど音がブレませんね。振動比は3:4です。このへんになると2つの音の響きが完全に溶け
合ってきます。ですから、世の人々はこのような響きを完全協音程と呼んでいます。完全4度の“完全”たる
所以です。一方、増4度は不協音程です。ちなみに増4度は間隔が全音を3つなので三全音などと呼ばれる
こともあるそうです。

 まだ、5,6,7と続くわけですが、このままだとこのページの量が膨大になりそうなので(というか単に私が
疲れただけなのですが)続きは次回に、ということで。お疲れ様でした。あーーーねむい・・・