あの事故の日から もうすぐ一年が経とうといています
でも あの事故のことは まだ終わっていません・・
事故当日 加害者から直接聞いた言葉は・・
前の車が だんだんゆっくり走りだしので 何故かな・・と思い
追い抜かそうとしたら・・ 娘さんが前にいました・・全く見えていませんでした・・
・・後から その時 追い抜かそうと
バックミラーばかり見ていたということが分かりました
せめて 車がスピードをおとしていた時
自分も減速していてくれたなら・・
もっと 前方を見ていてくれたら・・と思わずにはいられません・・
事故のその後のことは 今 ここでは省かせて下さい・・
ただ 思うことは・・
加害者は 今何をして 何を思って生きていっているんだろう・・
ということです
誠意が全く見えてきません・・
人一人の命を奪ったという 意識があるのでしょうか・・
自分は何も悪くない・・とでも思っているのでしょうか・・
残された家族の苦しみなんて 何とも思っていないのでしょうか・・
家族だけではありません・・
あの告別式の時に来てくれた人達を 見てくれましたか?
あやのの死に 悲しんで 苦しんだ人は沢山います
どれだけの人が 悲しんだか分かりますか?
皆が流した涙が どういう意味があるのか分かりますか・・?
命は 一人だけのものではないのです・・
それなのに・・
それを償う気持ちがないのでしょうか・・
なぜ 自分だけ その苦しみから逃れられるのですか・・?
もう 逃げているとしか思えません・・
一生かかっても 償って下さい・・!
それが出来ないのなら・・ あやのを・・返して下さい・・
2007.10.14
粉々になった鏡と、かばんにつけていて
飛んでしまった安全ピン・・
少しでも事故の事を知りたくて
何人かの人に 話を聞かせてもらいました
そして最後に
その時 担当して頂いた 救急隊員の方にお会いし
話を聞く事ができました・・
救急車が駆けつけた時は あやのは既に 歩道近くにいてたそうです
事故後は 道路の一車線と二車線の間位に倒れていたらしいのですが
そのままでは危ない・・と近くにいてた人達で
車が通らない歩道側に 移動してくれていたそうです
とにかく 鼻からも口からも・・特に左耳からの出血がひどく
見た目から 重体だということがうかがえたそうです
救急車の中では 出血がひどいので 口の中を吸引・・
そして 気道確保 酸素吸入・・
呼吸はしていたそうです 普通の人の倍以上の呼吸数だったらしい
脈もあった・・
顔に大きな傷という記憶はないけど 左目あたりは腫れていたと・・
最初から 意識はなく 声も発していなかった・・
意識レベル300・・(意識なしということ)
手が時々動いている・・というのも 意識があってのことではなく
けいれん(出血性けいれん)を 起こしているということだったらしい・・
一刻も早く 処置が必要と判断
千里救命救急より ドクターカー出動可の知らせがあり
池田で合流
ドクターと看護士二人が 乗り込む
ドクターが 口を開け 気道確保する時 口に力が入り
なかなか あけ難かったのが 印象に残っていたらしい・・
我々が出来ることは 娘さんの気道を確保し 酸素を送り込み・・
少しでも 心臓の負担を少なくしてあげること・・
そして ドクターに 送り届けること・・
その後のことは
知ることは 出来ませんが 救命できる事を
一番に願ってやっています・・
亡くなられたのですね・・
私は 何か もっと・・もっと・・聞きたくて
聞き出したくて・・
でも それ以上聞いても もう何もないんだろう・・
同じ事の繰り返しになるんだろう・・と思って
分かりました・・
ありがとうございました・・
とお礼を言って その場を後にしました・・
あやのが 何か苦しそうな表情をしていたとか・・
どこか 動いていたとか・・
声を出していたとか・・
そんな事を 少しでも聞きたかったのかもしれません・・
でも それは 全部 否定されました・・
事故の日の事を思う時 本当に辛くなる・・
あやのは どんなあたり方をしたんだろう・・
その時 あやのはどう 思ったんだろう・・
地面に 叩きつけられ時には
もう意識がないくらい 頭を強く打っていたらしい
だとしたら・・
バイクにあたり 飛ばされ 地面に落ちるまでの間
何か思ったんだろうか・・
その瞬間は まだ意識があったはず・・
痛い・・ とか え・・!? 何・・!? うそ・・!? とか・・
何かしら 頭の中で思ったんじゃないかな・・って想像してしまう・・
本当に一瞬だったろうけど・・
何か声を発したんじゃないか・・
自分の中で意識のある瞬間 何か思ったんだろう・・と考える時
その度に 辛い気持ちになる・・
あやのは ほんの少しでも 動いていなかったのだろうか・・
ほんの少しでも 呻き声でも・・何でも・・
発していなかったのだろうか・・