体細胞分裂の観察 |
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- 材料
- ビーカーに水を入れ、市販のタマネギの下端を浸しておく。4〜5日後に1p程度にのびた根を材料とする。
- 準備
- 1pにのびた根を切りとり、酢酸とエタノールの体積比が1:3の割合の混合液につけ、一晩、冷蔵庫に保存し、固定する。翌日60℃の3%塩酸に数分つけて、解離したのち、蒸留水で洗う。
- 方法
- @根をスライドガラスにとり、先端から1mm程度(根端部分)を残してほかの部分を取り除く。A根端に酢酸オルセインを滴下し、数分間放置し染色する。Bカバーガラスをかけ、さらにろ紙をかぶせてから、親指で根端部を押し広げしっかり押しつぶす。
- 観察
- まず、低倍率で、細胞が重ならず広がっていて、正方形に近い細胞が集まっているところを見つける。次に高倍率(600倍程度)にし、いろいろな時期の分裂中の細胞を観察し、スケッチする。また、デジタルカメラで撮影し、分裂の順序に並べてみる。
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固定、解離の終わった、根をスライドガラスにとり、先端から1mm程度(根端部分)を残してほかの部分を取り除く。 |
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根端に酢酸オルセインを滴下し、数分間放置し、カバーガラスをかけ、さらにろ紙をかぶせてから、親指で根端部を押し広げしっかり押しつぶす。 |
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低倍率で、細胞が重ならず広がっていて、正方形に近い細胞が集まっているところを見つける。 |
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高倍率(600倍程度)にし、いろいろな時期の分裂中の細胞を観察し、スケッチする。
拡 大 |
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実験を終えて!!
タマネギの発根、固定、解離までの準備を教師サイドで行っておいた。生徒は、柔らかくなった根端を1mm(先端部)切り取るところからはじめた。押しつぶしが十分にできていると生徒は細胞を容易に観察できる。だだ、教科書を使って授業を行っているときは細胞分裂の順に図示されている、加えて分裂組織はすべての細胞が分裂中期や後期というように染色体が観察できる細胞ばかりと思っているために核分裂の前期→中期→後期・・・と細胞を探すのに時間を要した。上写真は高倍率(600倍程度)であるが100個強の細胞を観察しても明瞭に中期と確認できる細胞は2個である。細胞周期の語が教科書に掲載されないため図説や参考書にその説明を譲らなければならないが、実際の細胞分裂を顕微鏡で見た生徒は感動であった!! |
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