ニワトリの脳の観察
材料・器具
  鶏頭の水煮缶詰、紙皿(ペトリ皿)、割り箸・竹串(ピンセット、柄付き針)、エタノール
方法
  1. 缶詰の鶏頭を紙皿に取り出す。
  2. エタノールで脂を溶かして取り除く。
  3. 割り箸・竹串で後頭部から皮膚、骨をはがし脳を取り出していく。
備考
  •  鶏頭の水煮缶詰はたくさん脂がでているため、室温の低いときは取り出しにくい。無理に取り出すと煮くずれ状態になり外形が分からなくなってしまうので要注意。脂を溶かすために湯せんをすると部屋じゅうに臭いが蔓延して堪えきれない。エタノールで脂を溶かす方法が比較的臭いが少なくベストと思う。
  •  紙皿及び割り箸・竹串の使用も、上記と同様水煮缶詰の脂対策である。割り箸はカッターで先を鋭利にしておくと使いやすい。また、不精者は生ゴミとして捨てられ、実験の後片付けが簡便である。
 
←缶詰から取り出した鶏頭アル
コールで付着している油分を取り除く。


上部から皮と頭蓋骨を取
り除き、大脳が見える→
←さらに頭蓋骨を取り除く。

眼をつけて取り出した脳→


←眼と大脳つなぐ視神経
眼を取り除いた脳→
←脳の縦断面
 実験を終えて
 実験は理系クラスの生物選択者15名で実施した。
前日に「鶏頭を使った観察を明日実施します」と告げると鶏頭?????何??。
当日、水煮缶詰の犬のラベルをみても??何??。
缶詰を開けてその臭いに・・・・・臭い、おぇぇ。中を見て、わ〜きゃ〜。
はじめて鶏頭が分かった・・・・ニワトリの頭。
それと同時に、涙目の女子生徒・・・・・
新教育課程になって「神経系のはたらき」の節には多くの教科書が鶏頭をとりあげている。教科書は脳の写真だけを提示してあり教室で授業をするときには淡々と話しが進むが、実際実施すると生徒の反応は大変大きい。
 わ〜ぁ、教科書といっしょ。
 これ、残酷。
 鶏頭の下はどこへ行った・・・・・(スーパーに並んでる)。
 (涙目で)これ一生忘れへん・・・・(いい思い出???)。