だ腺染色体の観察
ユスリカの幼虫のだ腺染色体を観察してみよう。
 学校での授業進度と生物の生活はなかなか一致しない。ウニやカエルの発生を学習する時期になると稲穂が頭を垂らしてくる。
ユスリカもしかりである。我が家の裏にも初夏には大量発生しているが、時期がずれてしまう。
 高校で実験するときはいつも冷凍赤虫(ユスリカの幼虫 金魚の餌)を利用する。価格も格安ですむ、実験用に時期はずれでも販売されていたが大変金額がたかかったことを覚えている。
ビーカーに水を入れ冷凍赤虫1個(ブロック)を解凍する。
 いったい何匹入っててたのかなと思ってしまうほどの数である。
この中かから大きそうな幼虫をとりだす。
 大きそうな赤虫、色も解凍すると鮮度が高そうな赤色。
解剖顕微鏡か実体顕微鏡で観察して腺を取り出す。方法は教科書に譲る。
 染色して顕微鏡で観察しただ腺染色体。
教科書の説明どおりの縞模様が観察できる。
実験を終えて
 生徒に今日の実験は「だ腺染色体の観察」とつげると女子からえぇ〜〜。授業でユスリカの説明とだ腺の取り出しを説明してあるから、虫、虫、幼虫・・・・きゃ〜の反応である。
冷凍赤虫のブロック、見た目は固形のカレールー。しかし、水で解凍するとやはり虫、虫、幼虫。
ただ、動かなければ大丈夫なのか実験がはじまるとだ腺の取り出しにせっせといそしむ姿。
つぎからつぎと手当たり次第にプレパラートを作っていく。顕微鏡でだ腺染色体が探せるとワ〜、あった。教科書といっしょや。
 1時間の授業時間(50分)ではなかなか全生徒が顕微鏡で探し終えるのは無理、今回は約3割の生徒が実物を見ることができた。教科書のやってみようはやりたいが時間がないのが現状かな。