赤ちゃんの離乳食時期とアレルギー
 当研究所には、0歳からアレルギーや湿疹で相談に来られるお母さんが多いのですが、そのときにいつも疑問に思うのが、お母さん方から聞く、離乳食についての保健婦さんの指導です。三〜四ヶ月から、離乳食を摂らせましょうと言うのです。えっ?何で?どのような理由で? 何を根拠にそんなことを言うのか?私にすれば理屈がわかりません。ある保健婦さんが言うには、早めに味を覚えさせた方が脳の発達がいいんだと言います。 結論から言うと、

早すぎる離乳食は、アレルギーを発症するのです。
                         
動物に見る離乳時期
 人間の赤ちゃんを考える前に動物の赤ちゃんを考えてみましょう。人間と動物では、違いがあるのは当たり前ですが、しかし、ここにヒントがあるからです。

 動物の赤ちゃんは、人間で言うと生後10ヶ月で生まれる?
 馬や牛の赤ちゃんは、産まれるとすぐ立ち上がります。外敵に常に狙われているため、本能的にそうなっていると言われます。しかし、それは産まれてすぐ立ち上がれる大きな理由ではありません。動物の赤ちゃんは、お母さんのお腹の中に人間の赤ちゃんより長くいるのです。人間で言えば、「はいはい」が十分出来る状態で産まれてきます。少なく見ても人間で言えば、生後十ヶ月以上でしょう。それからすぐにお母さんと同じ草を食べるでしょうか? そんなことはありませんよね。その時点からでもしばらくは母乳を飲んでいます。

 人間は早く産まれる。
 人間の赤ちゃんは、動物と比べるとかなり早く生まれてきます。故に自分で動くどころか、視力も十分ではありません。それらの理由は人間と動物の骨盤の形状に大きく関わると言われます。
 人間の場合、赤ちゃんが生まれるときお母さんの骨盤を通過するには、骨盤内の大きさの問題がありあまり成長しすぎると通過できなくなります。それで動物より早く産まれる必要があります。

 歯が生えてない。
 あらゆる動物の中で、歯が生えてないのにものを食べる(食べさせる?)のは、人間だけであるといいます。歯が生えてくるのが食べる準備として必須条件であるというわけです。まあ、自然に考えれば当然といえば当然です。
ですから、人間の赤ちゃんに生後四ヶ月ぐらいから物を食べさせるのが、いかに早いかがわかるでしょう?
何故、早い時期の離乳食を勧めるのか??
 現在、日本での指導は生後間もなくから離乳準備食として、お茶、果汁などを飲ます。、早い人で約4ヶ月から“ゴックン期”と称して潰し粥や野菜の裏ごし・スープ等を与えるのが一般的な指導内容です。
 その根拠は何でしょうか?
 戦前では、離乳食は一歳からというのが一般的でした。それが戦後になってアメリカ社会の影響を受けるようになって早くなってきたのです。

 女性の社会進出
 戦後、日本は高度経済成長を成し遂げてきました。アメリカにおいても社会的に大きな変化が起こってきました。
 女性の社会進出です。
 この女性の社会進出は育児の時間に関する制限を生み出してきました。母乳を与える時間も仕事をしていると無くなってきます。そこで近年までアメリカでは、女性の育児の負担を減らそうと離乳食を早めたのです。けっして、赤ちゃんの為ではなかったのです。赤ちゃんの「脳の発達にいいから」などと学問的な根拠などありません。

 アトピーの急増
 それ以来、急激に増えだしたのが、深刻な病気である「アトピー性皮膚炎」
これは統計的にも事実です。最近のアメリカでは、それらの事実をふまえて離乳食の時期を遅らせてきています。にもかかわらず、現在日本の厚生労働省では、その古い80年代のアメリカのやり方を盲目的にまねているのです。
赤ちゃんは、消化の準備が出来てない。
 少なくとも、生後10ヶ月以前は消化器系の発達が十分ではなく、特にタンパク質の分解が不十分のまま、腸から吸収してしまい、これを体が体に良くないものと判断して、拒絶反応を起こしアレルギーが発症します。また、この結果、本来副交感神経優位である赤ちゃんの自律神経が、さらに亢進しリンパ球の増大を促し、アレルギーとなるのです。、難しい理屈をかいつまんで言えばそう言うことです。
東京新聞の記事

 2005131日の東京新聞によると、近年急増しているアトピー皮膚炎などのアレルギー症状は、早すぎる離乳食が原因ではないかと、指摘する声が世界保健機構(WHO)をはじめ、国内外で数多くあがっているそうです。
 このことを強く訴えているのは、元東京大学医学部講師で日本免疫病治療研究会会長の西原勝成先生。
 西原先生は「日本では、全国一律で進める育児法の誤りが子どもを壊している。母子健康手帳の指導で、生後5ヵ月から食べさせる離乳食が子どもの体の変調の原因だ。人の腸は1歳前後で完成する。それまでは母乳か人口乳で育てるべきで、早期の離乳食でたんぱく質を与えると、分解できずにそのまま吸収して抗原になり、アトピー体質になる」と、過去から何度となく警鐘を発しています。
 すでに米小児科学会は、‘97年に「生後6ヵ月までは母乳または人口乳だけを与え、水や果汁その他の食物は与えるべきではない。離乳食を早く始めると、乳児がアレルギーを起こす可能性が高くなる」と警告。WHOも同様の見解を発表しているそうです。
 もし、これが本当のことなら、日本でも、すぐに離乳食の与え方を改めるべきで、親としては深刻な問題です。
 

赤ちゃんにおいても、自律神経は重要
 当研究所では、赤ちゃん用のソフトな神経学的免疫療法と科学的な食事指導により、赤ちゃんのアレルギーに多くの実績を上げています。