タンパク質のススメ

タンパク質が足りない!?

 
 
 最近、治療の中で高齢者だけでなく、若い方にも神経系の異常だけでなく、筋力自身の低下をよく見ます。それで神経学的治療と合わせてリハビリトレーニングを指導します。70%位の方はそれでめでたく筋力の回復となるんですが、それなりに努力していても筋力が回復せず筋緊張がとれないという方が30%くらいいます。

 いつも何故かと考えていたのですが、ふと、栄養のことを思いつきました。
 筋肉を強くするためにはある程度大きく発達する必要があります。しかし、筋肉を作る材料が不足していれば、どれだけ運動をしていても、筋肉が大きくもならず、筋力も上がるはずはありません。
 
 筋肉の材料と言えば、簡単に言うとタンパク質です。
そこで、リハビリトレーニングをして貰って筋力回復効果の薄い患者さんに食事内容の調査をしたところ、ほとんどの方に、明らかにタンパク質の摂取不足が確認できました。そう、筋肉の原料不足だったのです。

 
 
タンパク質とは??
 
 
 人間の体を構成する中心的な栄養素です。筋肉だけでなく、髪の毛や爪、内臓、血液のヘモグロビンに至るまですべてが、タンパク質でできています。
 
 このタンパク質の種類は、10万種類以上。このうち重要なアミノ酸が約20種類。
これらのタンパク質は、動物性タンパク質と植物性タンパク質に分けられます。
食物で言うと動物性タンパク質が、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉、で、植物性タンパク質が大豆などに含まれます。

 各個人が必要なタンパク質の量は年齢、仕事の疲労度、目的などによって違います。治療室では、各患者に必要なたんぱく質量を計算で算出し指導しています。


 ここで問題なのは、食品に含まれるタンパク質の量です。大体、牛ロース肉100gに含まれるタンパク質の量は約17g程度しかありません。肉が100gであれば、タンパク質が100gではないのです。
ですから、意外に必要なたんぱく質量を摂取することは難しいのです。

 
 
タンパク質とアミノ酸
 

 ところで、口から摂取したタンパク質は、そのままでは、体の各組織で利用する事は出来ません。まず、食物としてのタンパク質を接すると胃で消化されて小腸に運ばれます。
 
 そして、たんぱく質は腸管でアミノ酸に分解されてから体内に吸収されるのです。たんぱく質はここでアミノ酸に分解されて吸収され、血液中に放出されます。
 
アミノ酸プール このようにアミノ酸はいろいろな用途で体たんぱく合成され体の作り替えに使われるため、いつでも必要な時、取り出せるように血液中でほかのアミノ酸と結合していない状態となっているときがあります。この結合していないフリー状態のアミノ酸を「アミノ酸プール」といいます。そして、各筋肉組織や内臓などに運ばれ利用されます。 
 
  各組織でアミノ酸は再たんぱく合成されて各組織で新陳代謝され細胞を作ったり体の作り替えをするのです。そして、最終的には肝臓に運ばれます。

 いざというときに足りなくならないよう、アミノ酸を貯えておくわけです。この貯えが不足すると身体の機能や免疫力が低下してしまいます。

 前述しましたが、牛肉100グラムには18グラムのたんぱく質しか含まれておらず、しかもそのすべてがアミノ酸に分解されるわけではありません。それに、牛肉の脂肪を分解するリパーゼという消化酵素は、アミノ酸の分解を促進する酵素の働きを邪魔するのです。
 
 ですから、牛肉だと一日に400グラムくらい食べないと、必要なアミノ酸量を得ることはできません。これではカロリーオーバーになり太ってしまいます。
そこで、治療室ではそれらの問題を解決する方法を、指導し疾病の完治へと指導しています。


必須アミノ酸

 
 アミノ酸には人間に必要な20種類あります。
皆さんも中学や高校で習ったと思いますが、そのうち人間には体内で作ることが出来ないアミノ酸が9種類あります。これが「必須アミノ酸」です。
 
 身体の機能を正常に保つためには、必須アミノ酸は絶対に食べ物から摂取する必要があるのです。

 ところが、食品に含まれる9種類のアミノ酸量はそれぞれ異なっています。
 食物からアミノ酸を摂る場合、たんぱく質の再合成は、最も量の少ないアミノ酸に合わせて合成されてしまう仕組みがあります。

 これが「アミノ酸スコア」です。

 アミノ酸スコアが低く、たんぱく質再合成に活用されにくくなるアミノ酸をサプリメントで摂取すれば、全体の活用量を増やすことができます。

 また、体内で合成できる「非必須アミノ酸」は11種類あります。体内で合成できますが、バランスを保つためには食事などから摂取するといいでしょう。