昨年のことですが、日本カイロプラクティック徒手医学学会に、福島県立医科大学の整形外科教授である菊池臣一氏が講演されました。教授は、「腰痛をめぐる常識の嘘」などの本も出版するなど腰痛に関して積極的な研究をされている方です。
 その発表の中で興味深かったのは、ギックリ腰の何百例の患者を調べた所、力仕事や事故で、ギックリ腰になった人はほとんどいないとのことでした。つまり、ギックリ腰のほとんどは、怪我(外傷)ではないというのです。
 今までの、整形外科分野では、「ギックリ腰」は、怪我(外傷)によるものと漠然と考えられていたのです。しかし、菊池教授が調査すればするほど怪我をするような力仕事や事故に覚えのない人が多かったのです。整形外科のとらえ方自身が、間違っていたのです。
 ギックリ腰になった人には、何か腰を痛めるようなことの覚えがないにもかかわらず、腰痛になった経験を持つ人は多いでしょう
 菊池教授によれば、整形外科分野では腰痛の原因についてもつかんでおらず、治療法も明確ではないといいます。患者がもっとも多いのにもかかわらず、研究するものが極端に少ない。研究しても学会での評価が低いなどの理由があります。それよりも万人に一人の難病に関する研究のほうが評価されるのです。さらに言うなら、怪我(外傷)でないならレントゲンなどはあまり意味が無くなります。
では、原因は何?
 これまでのカイロプラクティックなどの徒手医学にしても、原因を脊柱や仙腸関節などのズレによるものというのが一般的でした。故にレントゲンによる脊柱のズレなるものを検査してきたのです。
(※1、ちなみに、それらはカイロプラクティックの創始者の創造した病因論そのものでもありませんでした。)
 腰痛という症状全体を見れば、原因は色々あります。しかし、多くの場合、外傷による脊柱狭窄症やヘルニアではなく神経系の異常によるものなのです。ただ、この神経系の異常というのは、従来のカイロの言う脊柱の圧迫による神経根の神経伝達の異常と言うことではありません。いわゆる脳などに代表される中枢神経系における自律神経系と呼ばれるものに起因するのです。これにホルモン(内分泌系)などが関わり最終的に筋肉の異常となります。
ストレスが主な原因
 では、自律神経系の異常は何故起こるのでしょうか?
 答えは、ストレスです。
 ストレスといえば、多くの人は人間関係のことをすぐに連想するかもしれません。しかし、ストレス(正確にはストレッサー。)は、人間関係だけではありません。過度の労働や不規則な生活、偏った食事、過度の運動などあらゆるものがストレスとなるのです。このストレスは、脳の疲労を起こし、強いては自律神経のアンバランスを引き起こして、血液循環の障害やホルモン異常により実際の筋肉の異常を引き起こし腰痛に至ります。骨のズレではありません。
骨は、一人ではズレません!
 骨は、タダの構造物ですから、自分で動くことは出来ません。故に、骨と骨のつながりである関節も外傷でない限り一人ではずれません。
 違います?
 骨だけで動くなら、それこそホラー映画のようにガイコツだけで動いてしまいます。そんなのあり得ません。
 筋肉があればこそ我々人間は、いや、骨は動けるのです。この筋肉を制御しているのは何でしょう??
 そうですね、神経です。とどのつまりは、脳です。
 だから、脳の異常を引き起こすストレスが原因なんです。
神経学的フレーム治療
 当研究所における治療体系「NEXT」における神経学的フレーム治療は、これら中枢神経系と筋肉骨格系の両方にアプローチでき、症状の改善と再発の防止に威力を発揮します。