治療室では、病気の原因として自律神経の話が出てきます。しかし、充分理解できるまで説明できるかどうかはわかりません。そこで、このページでは、自律神経と病気の関係について説明してみたいと思います。
  

疾病の原因はなに?

 疾病の原因は何でしょう?もちろん色々原因はあります。大まかに分けるなら、感染(ウィルス、細菌)によるもの、外傷(交通事故などの怪我)、毒素(公害など大気汚染から食品添加物)などなど。
 しかし、身近な肩こり、腰痛をはじめ、アレルギー、癌、脳血管障害などの三大成人病や原因不明の難病は感染、外傷などが原因ではないのです。
  
 ストレスが原因!?
 最近の免疫学の研究から我々のすべての生命活動をコントロールしている自律神経の不調が原因であることが分かってきました。体を疾病から守る防御システムである「免疫」は、自律神経と連動していることが分かり始めてきたのです。白血球による生体防御のシステムや免疫システムは自律神経の支配下に置かれているのです。この自律神経は、ストレスによって機能の異常を起こし、免疫系の異常となり疾病が発生します。
また、内蔵機能、血管の機能、筋肉の緊張・弛緩に至るまで影響が及びます。
 生命を支える3つのシステム
生命活動支える代表的なシステムは、3つあります。

@代謝システム
A免疫システム
B自律神経システム


以上の三つです。
代謝システムは簡単に言うと、食物を食べて体のエネルギーとするシステムです。考えることも運動することもすべてブドウ糖を中心としたエネルギーがいるのです。
二つめは、白血球を中心とした病気にならないための防衛システムです。
三つ目は@Aのシステムをふくめ体のすべての機能をコントロールする司令塔のようなもので、機械を制御するコンピューターにたとえられるものです。
  
代謝ってなに?

 代謝とは・・・。
 簡単に言うと、食べ物を摂取した後、消化してエネルギー(ブドウ糖)として取り入れ、血糖となり、脳、筋肉、内臓などで消費し、余ったものは脂肪として蓄えるなどの一連のシステムのことです。ストレスによって副腎機能が低下すると、この代謝にかんしても異常が生じます。また、交感神経亢進による血流障害なども膵臓の機能を低下させ糖尿病を引き起こします。糖尿病は、代謝異常の一つです。

 代謝異常が脳神経を疲労させる!!
 脳の燃料は、ブドウ糖です。代謝異常が脳のエネルギー源(ブドウ糖)の安定供給を阻害し脳はパニック状態に陥ります。甘い物ばかり食べてる子供が、落ち着きが無く集中力も無いのは、この食事の偏りが代謝異常を起こし、原因の一つになります。

 普段の食事は大切
 当研究所では、治療の一貫として分子栄養学、ホーリスティック栄養学をベースとした食事の指導をしています。煩わしいカロリー計算など必要のない食事法です。これは自分で出来る最大の治療法です。

免疫ってなに?

 免疫
 「病原体や毒素、外来の異物、自己の体内に生じた不要成分を非自己と識別して排除しようとする生体防御機構の一。本来は、ある特定の病原体に一度感染して回復できると抵抗性をもつようになり、同じ病気にかからなくなることをいう。先天的に備わる自然免疫と、後天的に得られる獲得免疫がある。機構としては細胞性免疫と体液性免疫の二つが働く。」と大辞林にはあります。
 簡単に言えば、病気に対する強さといえます。

 白血球
 この免疫における主人公は、白血球です。白血球には、色々種類がありますが二つの代表格があります。
顆粒球とリンパ球です。
そして、この二大細胞群は、自律神経の支配を受けてその分布(割合)が変わるのです。これらの変化は我々を取り巻く環境やストレスによって対応するために変化します。これらの変化は生体にとって有益なものですが、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、病気が発症します。
  
自律神経ってなに?
 
 自律神経はどこにあるのか?
 自律神経は、どこにあるのかというと明確ではありません。脳(間脳)を中心とした体全体のシステムだからです。これは我々の内臓や筋肉などをオートマチックでコントロールしてくれています。
 
 体は自動で動いている。
 たとえば、心臓の心拍数なんて自分で意識して回数をきめてないでしょ?
 あるいは、歩くときにどっちの足から出すかいちいち決めてませんよね。
 これらを我々の意志とは関係なしに自律してコントロールしているのが自律神経です。
 また、自律神経は上記のように免疫や代謝をもコントロールしています。ですから、この自律神経のバランスを崩すと感染症や外傷以外のいろんな病気が起こります。

と言うわけで、自律神経を治療します。
 まとめると、

 免疫疾患
 自律神経のアンバランスは、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎など上記の免疫系の疾患が発症します。
(「有効な症状」→「免疫系」の「アレルギー性疾患総論」を参照してください。)

 筋肉、骨格系のアンバランスも・・・。
 自律神経の問題は、筋肉のアンバランス、血流所害による疲労などを引き起こし、腰痛。五十肩、腱鞘炎なども発症させます。
 重いものを持った覚えのない方でも、腰痛になるのは神経系の異常であるためなのです。福島医科大学 菊池教授による調査でも腰痛は外傷(つまり怪我)ではないことがわかっています。
(「トピックス」→「ギックリ腰は怪我(外傷)が原因ではない?!」を参照してください。)