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「裸婦デッサン8」.洋画3 スクーリング.jpg 2001年
(100X65cm)
木炭紙に木炭
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これは他の裸婦デッサンと違い大学のスクーリングで描きました。おそらく10時間以上かけてるんじゃないでしょうか。 用紙もふだんの木炭紙サイズの2倍というか、半裁していない全紙です。
好きなデッサンで、しかも人体、裸婦と来ました。もう全身全霊を傾けて描きましたよ。(気分はケンシロウと対決するラオウの心境ですよ。なんじゃそりゃ。)
おそらく集中度という意味では卒業制作以上、人生のすべての集中力を根こそぎ注ぎ込みました。
顔などよけいなパーツに心を乱されないよう正面を避けました。最初、モデルさんの周りをぐるぐる回って描く位置を探して、自分が一番綺麗だと思う場所を見つけます。
で、選んだのがこの背後位置。
もともと背中得意なんですが、(絵画教室ではだいたい正面ややや正面から埋まって行き、遅れてくる僕はいつも後ろとか横とか変な位置ばかりで描いてきましたから。)画面全体の収まりもここが一番しっくり来ましたから。
左手の脱力感やお尻にのった体重、軽く踏ん張る左足と結構、上手く描けて、それまでの裸婦とはひと味違う作品になって良かったと自分では満足しています。
他の受講生の作品と並べた時もそんなに見劣りしなかったと記憶していますが、どうだったんでしょう。
僕のグループでは小磯良平かと思うほど凄いという作品は無かったと思います。だったら、覚えているはずなんですが、きっとどんぐりの背較べだったんでしょう。採点は確か油彩との総合評価でしたから、これがどの程度の評価だったのか分からずじまいです。
でも、この作品はそもそも採点よりも自分がどれだけ力を出し切ったかで判断したい作品です。
卒制とは違う意味で自分の絵における集大成になる作品だと自負しています。
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