![]() (更新08年 7月2日) |
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皆さんが関心がおありだろう慶應の卒業率について、資料が手に入ったので、ここにまとめておきます。
表Aは、過去14年間の卒業生数と入学者数です。
確か2001年か2002年度だかに、それまで無条件で入学できたのが、入学時に志望動機や研究したい分野の簡単な小論文を課題として課すようになりました。あまりにひどいものや、論理的思考力に疑念が抱かれる場合は、入学不可となるようになりました。
僕は、ちょうど2003年度入学だったので、『思想史としてのゴッホ』という木下長宏という大学教授の書かれたものを元に書きました。この年でも不合格だったという方もネット上でお見かけしました。
これはその数年前に、あまりに大勢の入学者を受け入れて、レポートの返還期間があまりにも長くなって訴訟騒ぎになった為、入学者を絞り出したのだと推測されます。
ただ卒業生数は、この14年間で300人前後で推移しており、一時言われた卒業率3%というのは入学者の減少に伴って、かなり改善されたと思います。無論、これは単純に卒業率の話で、表Cの最低所要年数通りに「楽」して卒業できる訳では決してありません。
例えば、僕が卒業した2007年度の卒業生の年数を分析した表Bを見ると、学士入学の最短所要年数で卒業した人はたった「3人」、つまりたった「0.9%」しかいない。特別過程の最短者も含まれる可能性のある「3-3.5年」も含めて考えて合計「14人」でも「4%」。学士入学である僕の4.5年も含めて「44人」で見ても、「13.6%」です。
いかに慶應を短期間で卒業するのが困難か分かりますよね。
ちなみに、慶應では卒論指導に入ってから、最短で1年半掛かります。僕は幸い、1年半で卒論を書き上げましたが、最短所要年数2年半で卒業しようとすると、
入学して1年で、卒論のテーマを絞り出す必要性や、難関と言われる英語科目もその1年でクリアしなければならない訳で、正に超人的能力と、主婦など自由時間が豊富な人でなければならず、仕事がある社会人には不可能な環境です。
表A.卒業者・入学者数の推移
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表B.2007年度卒業生の 在籍期間年数
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表C.慶應通信における 最低所要年数ほか
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