アンタレスと大星雲



 色合い豊かな散光星雲がひしめくアンタレス付近と、へびつかい座の巨大星雲を一緒に構図取りした写真です。アンタレス付近の写真はお馴染みですが、こうしてみると、アンタレスからへびつかい座に長く暗い暗黒帯が伸びていることがわかります。また、へびつかい座の散光星雲がどれだけ大きいかもよくわかりますよね。

 へびつかい座の散光星雲やさそり座頭部の星雲は非常に淡いので、2コマのポジをコンポジットして仕上げてみました。画像処理中の画像を見ていると、さそり座頭部の淡い星雲は、輝星の周りだけでなく、西方向にも淡く広がっているようでした。大チップの冷却CCDをお持ちなら、この辺りを明るい光学系で狙ってみるのも面白いかもしれませんね。

 撮影条件
SMCPentax105mmF2.4(F4)+ペンタ67にて撮影
P-2赤道儀にてガイド
露出30分×2 E200(+1)
撮影地:長野県上村しらびそ高原
2006年5月撮影

月刊天文ガイド入選作品

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