たて座の銀河


たて座の銀河


 たて座に広がる銀河の写真です。画面右下の赤い散光星雲M17(オメガ星雲)から、左上の散開星団M11までの星域です。この付近は「スモールスタークラウド」と呼ばれているだけあって、微恒星が密集して雲のように見えます。また天の川の所々には、Hα光を放つ小さな散光星雲やNGC天体が存在して面白いところです。双眼鏡で観望するのも楽しいところです。

 少し広めの写野を持つ望遠レンズで、たて座からいて座にかかる星域をバランスを考えて切り取ってました。
 この付近の星域を個人的に「銀河に潜む黒い蜘蛛」と呼んでいます。どうでしょう、そんな風に見えませんか?中央にから下方向に放射状に延びる暗黒帯が、蜘蛛の脚のように見えます。天の川の中に、蜘蛛がぶら下がっているように私には見えてしまいます。中央に二つ横に並んだ星も眼に見えたりして・・・ちょっと無理があるでしょうか(笑)。

撮影条件
NFD300+Pentax67にて直焦点撮影
EM-200赤道儀 BORG76ED+STVガイド 露出40分
フィルム:エクタロームE100S(+1P)
撮影地:奈良県大塔村
2004年6月13日撮影

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