M8付近の天の川


m8付近


 夏の主要天体M8,M20と、その付近に広がる濃い天の川を一緒に構図取りした写真です。M8は通称「干潟星雲」と呼ばれる星雲で、写真中央少し上に写っている赤い星雲です。その上には「三裂星雲」と呼ばれるM20が写っており、この辺りは天体写真ファン、観望ファンからとても親しまれている領域です。

 初めて訪れたしらびそ高原は、透明度はもう一つだったものの、気流はとても安定していました。そこで当初考えていた構図を変更し、天の川の最も濃い部分を含めて写してみました。安定したシンチレーションのお陰で、天の川の微光星一つ一つが分離し、とても美しい写真に仕上がりました。

 今回の作品は、M8中心の様子を描写するために、通常露出の画像と短時間露出の画像とを、Photoshop上で合成処理を行いました。その甲斐あって、通常露出は潰れてしまうM8中心部の散開星団も表現することができました。

撮影条件
CanonNFD400mmF2.8+67カメラにて撮影
EM-200赤道儀 BORG76ED+STVにて自動眼視ガイド
露出:35分,5分
フィルム:エクタロームE100S(+1増感)
撮影地:長野県しらびそ高原
2005年5月撮影

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