三つ星〜リゲルにかけて


三つ星下部の広がり


 オリオン座の三つ星南側を広い画角で狙った写真です。この付近はオリオン座の中でも、一番色彩が豊かな星域で、有名な「オリオン大星雲」や「馬頭星雲」の他にも淡い散光星雲がたくさん存在しています。
 特にオリオン大星雲の東側に存在する、淡くて青い反射星雲は目立たないものの、大変大きなものです。青い星雲でこれだけ広い範囲に広がっているものはとても希で、天文学的にも興味深いものだと思います。

 写真的にはM42を境に西側は赤い星雲、東側は青い星雲というのは、大変カラフルで面白いところです。写真右端には「魔女の横顔」のニックネームで有名な「IC2118」が小さく写っていて、彩りを加えてくれています。

 300ミリという焦点距離を持つレンズで、構図を考えて撮影した写真です。よい透明度の空にも助けられて、大変カラフルに写ってくれました。コダックE200を使用しましたが、これだけ淡く青い星雲が写ってくれて大満足の写真です。極寒地での眼視ガイドは辛かったですが、その甲斐があった写真です。

撮影条件
CanonNFD300mmF2.8+67カメラにて撮影
P-2赤道儀 6センチガイド鏡+GA2にて眼視ガイド 露出30分
フィルム:エクタロームE200(+1/2増感)
撮影地:奈良県上北山村
2004年11月撮影

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