都会からの星空観望記 > 私の使用機材

私の使用機材


※現在は機材整理して手放したものもあります。

MT-160
タカハシMT-160鏡筒

高橋製作所の16センチニュートン式反射望遠鏡です。8年ほど前に中古で購入し、今は私の主力機として使っています。今は高橋は屈折望遠鏡に重点を置いているようで、生産中止になってます。いい望遠鏡だと思います。(売却済)

イプシロン
イプシロン160鏡筒

限定再生産された時に購入した鏡筒です。学生の頃、この望遠鏡を持つことが憧れでした。やっと買える年齢になったら生産中止になっており、残念でなりませんでした。
その思いはなかなか晴れず、限定で再生産されると聞いて、思い切って買ってしまいました。昔のオレンジ鏡筒ではないですが、こちらの方がMTとお揃いになって良かったかな、と思っています。

BORG76ED
BORG76ED鏡筒

数年前にB級品を格安で購入。シーイングのチェックやガイド鏡として使用しています。最近は月の直焦点撮影等にも使用しています。軽くて取り回ししやすいので、旅行に行く時にも三脚と一緒にバックに忍ばせていたりします。これに広視野アイピースで覗く星空もなかなかオツなものです。
この機種も製造中止。後継機は77EDになりました。

EM200T2
タカハシEM-200Tenma2赤道儀

高橋製作所のベストセラーEM200赤道儀です。十年ほど前に一大奮起して新品を購入。もともとはEM-200Bだったのですが、オーバーホールの時にTenma2に改造して今に至っています。以前使っていた小型赤道儀とは比べると重厚感は抜群です。
Tenma2の自動導入はなかなか快適です。ビクセンのスカイセンサーの今の人気もわかります。

ペンタックスMS5赤道儀

日本で市販されている赤道儀の中では、最大の部類に入る大型赤道儀です。最大搭載重量は40キロ。タカハシEM500と同じだけの搭載能力があります。
赤道儀本体を3ブロックに分けることができるので、持ち運びも可能な作りとなっています。非常にがっしりした作りの赤道儀で追尾精度も抜群です。私の持っている個体では±2秒弱のPモーションしかありません。

THCcontroller
THCハンドコントローラー

タカハシTenma2赤道儀用の自動導入のハンドコントローラーです。内蔵データ数が少ないのが難ですが、小さいので気に入ってます。消費電力もわずかです。

Kendrick heter
Kendrick露除ヒーター

星野撮影などをしているとレンズに露がつくことがあります。それを防ぐためのヒーターです。
国際光器などで販売されているヒーターです。なかなか使い勝手はよいのですが、消費電力が大きいのが難点です。

レーザーコリメーター
レーザーコリメーター4セット

MT-160の主鏡を清掃した時には、光軸がくるってしまうのでこのコリメーターで中心軸を調整しています。なかなか便利なのですが、これだけですべて調整OKとはいかないので、実際の星を見て微調整しておりちょっと手間がかかります。ホログラム式のコリメーターの方が使い勝手がいいかもしれません。

Delco Battery
ディープサイクルバッテリー

星野撮影に出かけたときの外部電源です。普通のバッテリーと異なり、充放電を繰り返しても性能が落ちにくいバッテリーです。もともとはレジャーボート用のバッテリーですので釣り具屋さんなどで売っています。
これはデルコ社のボイジャーという機種です。電力容量は申し分ないのですが、重さが25kg!重すぎです。このバッテリーに出力電圧を安定させるための自作のDCーDCコンバーター
をつけて使っています。

STV
SBIG社のSTVオートガイダー

最近手に入れたオートガイダーです。パソコンなしで使えるオートガイダーは、今ではこれとMeadeのピクターぐらいですよね。
30万画素の冷却CCDヘッドがついているので、簡単な撮像はできそうですが、今の所はオートガイダー専用として使っています。反応係数や露出時間を自由に変えることができるので、非常に安定したガイドをすることができます。感度もよいのでかなり暗い星でもガイド可能です。


私の撮影機材


180mm
AFNikkorED180mmF2.8S<New>

昔、EM200もペンタ100SDUFIIも持っていなかった頃に多用したレンズです。180mmを使って35mmフィルムで写すと、夏の銀河中心部がよい画角で写せて気に入ってました。
昔はこういう35mmレンズに、自作のブローニ判円形写野カメラを取り付けて撮影するのが流行りましたよね。
このレンズは絞り開放から周辺減光も少なく、写野周辺までシャープな星像を結んでくれるよいレンズです。ぼけを生かしたポートレート撮影にも使えて、値段も手ごろですしお勧めレンズです。
ただ、最近のデジタル一眼に使うと色収差が目立つみたいです(雑誌のレポートなどによると)。

NikonF4とNikonD100

左がNikonF4です。1988年から使っていますので、かれこれ15年のおつきあいです。もうシャッター回数も耐用回数に近いかもしれません。星を撮る時は、ウエストレベルファインダーに付けかえて撮ることが多いです。タイム露出が機械式シャッターと連動になっていて、電池の消耗がないので、天体撮影にはありがたいカメラです。
D100は発売された2002年の秋頃に手に入れました。起動時間も短く、とても使い勝手がよいデジタル一眼レフカメラです。撮影時の色合いも自然な感じでよいと思います。電池の持ちもよいですし。
ただ星の撮影に限ると、S2ProやEOS10D、EOSKissには星雲星団の写りはかなり劣ります。が、月や惑星は十分いけます。

Pentax67
Pentax67

 10年くらい使っている中判カメラです。中古で購入し、初めは風景写真などにも使っていましたが、シャッター速度のタイムズレが顕著になり、今は吸引加工、乾燥空気注入加工等を施して、星専用になっています。
 もともとこのカメラは、フィルムの浮き上がりは少ないので、吸引しなくてもあまり問題はないと思います。逆に吸引するとフィルム送りの縦ズレ問題が起こるので「こちらの方が問題じゃないかなぁ?」と個人的には思います。また、吸引加工や空気注入加工すると、穴を開けるわけですから、迷光が入りやすくなります。撮影する時は、気をつけた方がよいと思います。
 このカメラは中古で買ったとき、すでに無電源加工されていました(67マークの下の黒い丸いレリーズ穴が無電源ボタンです)。案外、無電源加工済みの67は、中古で出回っているようです。天文用で探される時は、注意してみられたらよいんじゃないでしょうか(店員さんに聞いてもわかってもらえないので、自分で実物を確かめることをおすすめします)。
 ファインダー像はかなり暗いですので、M33等暗い星雲は肉眼で確認できません。ピントの山もつかみにくいスクリーンですので、ロンキーやナイフエッジを使った、ピント出しをする必要があります。


自作機材


自作フード
フード

外光や迷光防止用に作ったフードです。材料としてポリプロピレンの0.75mm厚のシートを使っています。そのシートを丸めてポリプロピレン用接着剤で接着して円形にしています。また、フード内側には植毛シートを張ってコントラスト向上を図っています。

自作バンド
PENTAX100SDUFII用鏡筒バンド

100SDUFIIは鏡筒バンドの取り付け幅が極端に短いため、普通に市販のバンドを取り付けてしまうと、カメラを取り付けた時に、どうやっても前後のバランスがとれなくなってしまう欠点があります。
そこでそれをなんとかしようと作ったのが左の写真のようなバンドです。鏡筒本体部分と接眼部部分を固定することによってバランスをとれるようにしています。

コンバータ
DC-DCコンバータ

使用機器への過電圧、過電流を防ぐために作ったDC-DCコンバータです。効率を良くするためにハイブリッドICのHPH12002Mを2つ使い安定して12Vの出力電圧をとれるように作りました。ちなみに私の場合はTenma2赤道儀高速駆動用に12Vバッテリーを2台直列につないで24Vの電源を取り出しており、それをそのまま赤道儀へ繋ぐ24Vの系統と、このコンバータを介して12V機器へ出力している12V系統にわけています。

収納ケース
アイピース収納ケース

アイピースを手軽に持ち運びできるように作った収納ケースです。たいしたものじゃないのですが、一番下に銀マットを敷き、その上にアイピースの大きさにあわせて四角にカットしたウレタンゴムシートを置いて、そこにアイピース等を差し込んで使っています。銀マットを下に敷いたお陰で、暗い闇の中でも抜き差ししやすい利点があります。右のスペースは乾燥剤を置くためのスペースです。

トップページへ