一角獣座にある散光星雲郡です。右下の大きな赤い散光星雲は、有名なバラ星雲です。左上のマゼンダ色がかった星雲は、コーン星雲と呼ばれている星雲です(アメリカでは中心部を、クリスマス星雲などとも呼ばれています)。このコーン星雲中心部は冷却CCDカメラで拡大撮影すると、複雑にからみあった構造が写し出されるので、冷却CCDユーザには人気のある対象です。最近の一眼デジカメでも、長焦点望遠鏡と組み合わせて撮れば、構造が綺麗に写るかもしれません。EOS10Dなどの一眼デジカメお持ちの方は、チャレンジされてみてはどうでしょう。
この付近の星雲は淡いため、空の暗い所で十分な露光をしないと写ってくれないところです。この写真は今までで、眼視ガイドでの最長露出時間記録です(自分の成功した中で(笑))。フィルムをスキャンし、スキャン時の色調を補正しただけの、ほとんど原版のままの画像です。少し露出オーバー気味ですが、自分の中では及第点です。ピントもでてると思います。こんな感じでいつもガイドが成功してくれればよいのですが、なかなか・・・
撮影条件
Pentax100SDUFII(自作絞り環使用)+Pentax67にて直焦点撮影
EM-200赤道儀 BORG76ED+GA2にて眼視ガイド 露出80分
フィルム:エクタロームE200(+1増感)
フィルター:CC-2.5Mフィルター使用
撮影地:奈良県大塔村
2003年11月22日撮影
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