へびつかい座のθ星付近に広がる暗黒星雲群です。この付近には、大小様々な暗黒星雲が広がり双眼鏡で覗いても面白い領域です。
写真中央、右から左に広がる大きな暗黒星雲は「パイプ状星雲」と呼ばれている部分です。また写真の中央上には、有名な「S字状暗黒星雲」が写っています。右の参照図の丸い部分です。見比べてもらうとわかりやすいと思います。
拡大してみると本当に見事なS字です。大宇宙の神秘を感じる暗黒星雲です。肉眼では見えませんが、双眼鏡を使ってじっくり見ると、見えるような気がする暗黒星雲です。大きな双眼鏡を覗く機会があれば、是非チャレンジしてみてください。あまり写すことのないこの領域。彗星が見えなかったので写してみた写真です。写すよりも画像処理が大変でした(笑)。また機会があれば撮り直したい領域です。
撮影条件
Pentax100SDUFII+Pentax67にて直焦点撮影
EM-200赤道儀 BORG76ED+STVにてガイド 露出55分
フィルム:エクタロームE200
撮影地:奈良県下北山村
2004年4月24日撮影
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