アイピース使用レポート

このページでは普段私が使用しているアイピースの使用感をまとめています。
TMBモノ4mm
TMB Super-Mono 4mm

惑星観望用に人気があるモノセントリックの最新マルチコート版です。見掛視界は30度ほどで覗いた感じはかなり狭く感じます。アイレリーフは焦点距離程度しかありませんが、覗きにくさはそれほどでもありませんでした。
「模様がよく見える」が謳い文句のアイピースだけあって、木星の縞模様等はHiLE等と比べると明らかに良く見えます。ただよくできたアッベオルソ(SMCペンタ)等と比べると、劇的な変化は認められませんでした。
背景の締まりは少し悪いと思います。スーパーモノはゴーストレスが売り文句ですが、明確なゴーストは認められないものの、全体的に背景が明るくなっていたのが残念な点です。

SW24.5
Meade製SW24.5mm

星雲・星団観望などに私がよく使用しているアイピースです。見掛視界も67度と広く星像も引き締まり快適です。ただ実際の視界は55度を越えた付近から星像がかなり悪くなるので、それまでが実用範囲だと思います。見た感じは少し寒色系の色となります。

UW8.8mm
Meade製UW8.8mm

Meadeの超広視界版アイピースです。見掛視界は84度もあります。球状星団や惑星状星雲の観望に使っています。SWと同じく、やはり最周辺星像は若干甘くなりますので、実用範囲は60度までくらいでしょうか。見た感じもSWと同じく寒色系の色目です。

LVW42mm
ビクセン製LVW42mm

私が持っている中で唯一の2インチアイピースです(MT-160に使えないのが悲しいです)。ビクセンが輸出用に作っているアイピースで見掛視界も72度と広く、淡く広がった星雲の観望に使っています。周辺星像もそれほど悪くなく、よいアイピースだと思います。テレビューのナグラーを思えば安いしお買得?です(笑)。見た印象はMeadeに比べると少し暖色系です。

Hi-LE3.6mm
タカハシ製Hi-LE3.6mm

高橋が最近出したLEシリーズの短焦点版です。見掛視界は短焦点なのでそれほど広くないですが、コントラストの高い鮮明な像です。
ただバロー系のレンズが入っているためか、解像度が少し低めなのが残念です。アイリリーフは短焦点ながら結構長く、覗きやすいです。私は惑星観望用に常用しています。覗いた印象はちょっと暖色系だと思います。

SMCPentaxOr-5mm
SMCペンタックスOr-5mm

昔ながらのツァイスサイズのオルソアイピースです。一番昔に購入して一番愛用しているアイピースです。惑星観望用に主に使っています。視界はそれほど広くなく、アイリリーフもそれほどありませんが、クリアで切れのある映像を見せてくれます。模様もよく見えます。コストパフォーマンスがよいアイピースだと思います。私の惑星観望用アイピースの一押しです。

XO2.5
SMCペンタックスXO-2.5mm

火星接近にあわせて発売されたペンタックスの最新型眼視・拡大撮影用アイピースです。火星観望用に最近購入しました。雑誌等の評価によると大変よいということですが、私の使用感としてはもう一つです。少し過剰倍率気味になるためもあるのか、見え味はクリアなのですが模様等の見え方が今一つです。火星表面の描写もツァイスサイズのペンタックスアイピースの方が優れているように思えます。ですので私は撮影用アイピースには昔ながらのXPシリーズを使っています。期待していただけにちょっと残念です。
ちなみに見かけ視界は44度、アイリリーフは3.9mmということです。

ダイアゴナル TeleVueエバーブライトダイアゴナル2"

私が使用している天頂ミラーです。すこし高価でしたが、今まで私が使っていた天頂ミラーと比べて像が明るく、コントラストも高く見え快適です。特殊蒸着により99%の可視光透過率を誇るミラーというのも納得です。少し大きくて重いですが、市販品の中ではお勧めのダイアゴナルだと思います。

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