三裂星雲

- Trifid Nebula -

Trifid Nebula


 夏の人気天体の一つ「三裂星雲(M20)」の写真です。三裂星雲は干潟星雲(M8)のすぐ上に位置しており、天体写真では一緒に構図取りされることが多い天体です。M8と共に明るい星雲ですので、空の良いところではぼんやりと肉眼でもその存在がわかり、双眼鏡でははっきりと見ることができます。大型の双眼鏡やドブソニアンでは、その名の通り、三裂に引き裂かれている様子も見えてきます。
 写真に写すと、ピンクがかったM20の色とすぐ上の青い星雲の対比が美しい天体です。またこの写真の右上には、散開星団M21が写っており華やかさを増してくれています。

 明るい星雲なので写真に写すことは容易ですが、明るい部分と淡い部分との輝度差が大きいために、画像処理が難しい天体の一つです。この作品では中央から周辺部分までの色の繋がりを大切にして、なるべく淡い部分まで表現できるように処理しました。

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 撮影条件
Epsilon160+ST2000XMにて撮影
EM-200赤道儀にてセルフガイド
露出時間:L:15分×8 R:10分×2  G:10分×2  B:10分×2 (RGB:2×2-binned)
Astronomik Type 2c Filter
Stellaimage,Photoshopにて処理
奈良県十津川村
2005年5月,6月撮影

星ナビ入選作品(表紙掲載)

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