カニ星雲

- The Crab Nebula-

M1


 冬の星座である牡牛座の中で輝いている「かに星雲」の写真です。このカニ星雲は、西暦1024年に突然出現した超新星の残骸で、今もなお、秒速約2000キロという速度で、外側に広がっているそうです。ちなみにこの超新星の爆発は凄まじかったらしく、満月ほどの明るさがあったようです。昼間でもその輝きが見えたそうですから、すごい爆発だったのでしょうね。

 この星雲はそれほど大きなものではなく、視直径は5秒ほどです。ただ明るさは8等級と明るいので、望遠鏡を使えば都会の空でも存在を確認することができます。一度観望されてみても面白いでしょう。

 自宅から撮影したM1星雲です。今回は普通にLRGBフィルタで撮影したので、ノイズ一杯の元画像となってしまいました。でもM1は形もしっかりしていて、比較的明るいので、画像処理で見られるような写真に仕上がることができました。あまりどぎついイメージにはせず、フィルムで撮ったような風合いに仕上げてみました。
 もやもやした雲の中に赤いフィラメントが見えるのが印象的な星雲ですね。でも形からは愛称である「カニ」には見えませんよね(笑)。

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 撮影条件
BRC250C+ST2000XMにて撮影
EM-200赤道儀にてセルフガイド
露出時間:L:5分×30 R:5分×5  G:5分×5 B:5分×5 (RGB:2×2-binned)
Astronomik Type 2c Filter
Stellaimage,Photoshopにて処理
兵庫県宝塚市
2005年10月撮影

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