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いて座付近の天の川の写真です。この付近は、星がとても濃く見えるので「スタークラウド」とも呼ば
れています。中央に「バンビの横顔」と天文ファンから呼ばれる部分が写っています。少しわかりにくいですが、右の案内図を参照していただくと、わかりやすいと思います。
画面の右下には有名な干潟星雲と三裂星雲が(こちらの画像も参照してくださいね)、左上部には、「イーグル星雲」「オメガ星雲(形がΩに似ていることから名付けられました)」が写っています。
この付近は、双眼鏡での観望を楽しむ絶好の場所です。バンビの横顔付近を双眼鏡で眺めると、画面を埋め尽くした微恒星の中で明るい星が宝石のように瞬き、美しい眺めです。またよく見ると、暗黒体が見え、うっすらとバンビの形もわかると思います。
M8やM16達も双眼鏡で、ぼんやりと雲状に見え、眺めていても飽きることがありません。天の川がくっきり見える空と出会えたら、是非観望してみてください。普段は「バンビとM16,M17」という構図を取る領域ですが、今回は少し広視野にしてみました。M8まで入れることにより、全体のバランスを取ってみました。バンビの両側にはM23とM24散開星団が収まり、ちょうどよい構図になりました。
この写真のポジをルーペでよく見ると、M8付近はピントも良好なのですが、M16付近は少し甘さが目立ってしまっています。フィルムの部分的な浮き上がりがあったのかもしれません。それさえなければ、露光量も適切でよい原板だったのに残念な結果です。もう一度波照間島に行ったら、撮り直したい領域です。撮影条件
CannonNFD300mmF2.8+半自作67カメラにて直焦点撮影
P-2赤道儀 6センチガイド鏡+GA2にて眼視ガイド 露出20分
フィルム:エクタロームE200(+2増感)
撮影地:沖縄県波照間島
2004年4月17日撮影
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