Asobi-ya 実験室 シャボン玉実験
2015年5月28日 更新
D-1 NHK「ためして ガッテン」
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材 料 | 比 率 | 配合例 | 配合例 |
台所用石鹸水 | 1 | 300cc | 240〜280cc |
精製水 | 3.3 | 1000cc | 1000cc |
ラム酒 | 少量 | 5g | 5g |
ガムシロップ | 0.033 | 10cc | 10cc |
グリセリン | 少量 | 10cc | 10cc |
*1炭酸飲料 | 20cc〜40cc |
このデータの出処を調べていくと 杉山兄弟 のレシピのようです。
一番新しそうなHPを探して見ると
第1232回 ドラマティック・カリフォルニア 絶景に秘められた地球の記憶 2012年6月2日(土) 夜9時〜 杉山兄弟特製! 壊れにくい安全なシャボン玉液 虹色のシャボン玉が舞う様子は、大人も子供もワクワクするもの。番組で素敵なシャボン玉パフォーマンスを披露してくださった杉山兄弟のお二人に、壊れにくく安全なシャボン玉液の作り方を教えて頂きました。 ■シャボン玉液の作り方 ●材料 精製水・・・1リットル (コンタクトレンズの洗浄液、浄水器の水でもOK) 粉末ゼラチン・・・5グラム (お菓子のゼリー粉など) 液体石けん・・・280ミリリットル (台所用で脂肪酸カリウムが入っているもの) ガムシロップ・・・10ミリリットル ラム酒・・・10ミリリットル 炭酸水・・・20〜40ミリリットル (サイダーなど無色透明の炭酸飲料でOK) ●作り方 (1)精製水を60度くらいに温め、粉末ゼラチンを入れて、よくかき混ぜる。 (2)(1)を40度くらいに冷ましてから、液体石けんを入れ、さらによくかき混ぜる。 (3)少量のお湯(分量外)にガムシロップとラム酒入れて溶かす。 (4)(3)を(2)に入れ、ゆっくりと混ぜ合わせる。 (5)最後に炭酸水を泡立たないように静かに入れて混ぜたら、1時間くらい寝かして出来上がり。 ![]() 表面の鮮やかな色はラム酒の効果!! 「この分量でできるシャボン玉液は、ストロー吹きで約500回分です。密封して直射日光を避ければ、1週間くらい保存が可能です。一度保存容器から出して遊んだ後のシャボン玉液は、容器に戻さないでください。小出しに使ってくださいね。また、シャボン玉液を作る時、そして遊ぶ時は必ず手や道具をきれいに洗ってください」。(杉山兄弟談) ![]() こんなに長いシャボン玉が出来るかも! ガムシロップと炭酸水はシャボン玉を 割れにくくするために入れるそうです |
上記のレシピでシャボン玉を作るため脂肪酸カリウムの石鹸を購入。
合成洗剤に比べ品数も少なく売り場も少ないため探すのに苦労しました。
洗剤は
1.無添加 食器洗いせっけん 成分:純石けん分(28%脂肪酸カリウム)
2.液体せっけん そよ風 成分:純石けん分(35%脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム)
の2種類でつくってみました。(食器洗いせっけんは他に「シャボン玉石けん」の物もありましたが高いのでやめました。
水・・・1リットル (精製水は高いので水道水を沸騰させたもの)
粉末ゼラチン・・・5グラム (お菓子のゼリー粉など)
液体石けん・・・280ミリリットル (台所用と洗濯用2種類 脂肪酸カリウムが入っているもの)
グラニュー糖・・・10グラム(ガムシロップ・・・10ミリリットル分でグラニュー糖6グラムと炭酸水・・・20〜40ミリリットルでグラニュー糖4グラム
ラム酒・・・使わず
炭酸水・・・使わずグラニュー糖4グラム
実験
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内径10mmのプラスチック製の輪で アンデスメロン大のシャボン玉が幾つ出来るかの実験 |
作ってすぐに実験 シャボン玉平均個数 | 1か月後に実験 シャボン玉平均個数 | |
食器洗いせっけん 28%脂肪酸カリウム ゼラチン無し |
2個 0個 |
0個 − |
液体せっけん そよ風 35%脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム |
10個 | 2個 |
合成洗剤を使うと20個以上はできます。
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液体せっけん そよ風 と 食器洗いせっけん |
1か月後の液体せっけん そよ風 濁らず |
1か月後の食器洗いせっけん 白濁 |
結論
液体せっけん そよ風を使った場合はにおいがきついです。
脂肪酸カリウムを使ったシャボン液では輪っかを使った大きなシャボン玉は出来ません。ストローで吹くシャボン玉だとサッカーボール大の
シャボン玉は吹けますが「ふしぎ発見」のバックナンバーに載っている写真のような物はできません。
こんなに長いシャボン玉が出来るかも!・・・・・不可能です。
表面の鮮やかな色はラム酒の効果!!・・・・・うそです。(昔、ラム酒も買って入れてみましたが違いはありません。炭酸水も疑問が残ります)
このレシピはあくまでもストローで吹くと市販のシャボン玉液よりは大きく膨らむもので100ミリリットルぐらいでよく、レシピの容量で多く作っても
ロスが多く、結果的にほとんどを捨ててしまう事になってしまいます。理由は粉末ゼラチンを使っているので少量作るのは作りにくいためです。
せっけんでシャボン玉遊びをすると安全に遊べるという理由からお勧めのレシピではありますが、このバックナンバーのように大きなシャボン玉の
写真を同じページに乗せると誇大広告と同じく視聴者に錯覚や誤解を招くものです。
壊れにくく安全なシャボン玉液の作り方として杉山兄弟のレシピを載せていますがこれをレシピ通りに作るにはどれ位の費用が必要ですか?
その結果、出来るシャボン玉の品質は?テレビ局は局サイドで実際に作ってはいない結果だと思います。
新しい「ふしぎを発見」したようです。
自由研究にシャボン玉に関する実験を試してみてはどうですか?
Asobi-ya 実験室