宮崎県
高千穂峰(1573.6m)
「ズリズリと ジリジリと 高千穂の峰」
●日 程:2014年10月7日 快晴
●駐車地点:高千穂河原駐車場(500円) <標高:930m>
●歩行時間:2時間30分(登り:1時間25分、下り:55分、休憩等10分)
●メンバー:単独
◆行 程
開聞岳登山口10:15発=九州自動車道=霧島神宮=13:10高千穂河原駐車場13:18→自然観察コース→登山道→御鉢14:15→14:35高千穂峰14:50→御鉢→霧島神宮古宮址15:35→駐車場15:40=大浪登山口へ移動
◆山行報告
開聞岳登山口10:15発
開聞岳に登った後は、頴娃町(えいちょう)から九州自動車道に乗り、鹿児島空港ICから霧島神宮を経て高千穂河原に向かう。
予定では韓国岳から新燃岳、中岳を経て高千穂峰まで縦走するつもりだったが、今回の計画時に、2011年1月26日の新燃岳の噴火により新燃岳、中岳、獅子戸岳、大幡山の入山規制が続いていることを知り、高千穂河原からのピストンを余儀なくされた。
高千穂河原駐車場12:20・12:28
有料駐車場には10台以上の車があった。鳥居越しに見える山頂が近い・・・と思ったが、これは御鉢と呼ばれる噴火口で、高千穂峰はその奥に隠れている。
登山道は鳥居を潜って参道を辿るが、自然観
察の周回道があったのでそちらから登ることにして、鳥居から右のトイレの前を進む。涼やかな樹林の中を緩やかに登って行くと、突然ピューと鳴き声がして鹿が姿を見せた。ジッとこちらを見ているので静かに接近したが、5m程の所で逃げられた。途中の展望台から南西に桜島を見てから登山道に合流した。
緩やかな石畳の道を抜けると樹木は姿を消し、赤茶けた火山礫の道に変わって歩きにくくなる。最初は歩幅が合わずに滑ってばかりいたが、次第に調子を掴み、御鉢の縁に向かってズリズリと小刻みに登る。
御鉢の縁に上がると目の前に巨大な噴火口が口を開け、左手奥に高千穂峰の山頂部が姿を見せた。まさに絶景である。
御鉢の縁は傾斜が緩いので滑ることはない。気分良く歩いて最高地点まで上がると、鳥居の奥に山頂部が全容を表した。
御鉢14:15
下山する人達と挨拶を交わしながら、再び火山礫の滑りやすい道をジリジリと登って行く。途中で男女6人のグループが下ってきたが、ズック靴の女性が不安定な足元に難儀して及び腰になっていた。
足元を見ながらの登りだが、振り返るたびに韓国岳、新燃岳、中岳、御鉢の景色が変化していくのが楽しい。
高千穂峰14:35・14:50
予想通り山頂には誰もいなかった。さっそくお目当ての「天の逆鉾(あまのさかほこ)」に対面する。
伝承によると、天の逆鉾は大国主命からニニギノミコトに譲り渡され、国家平定に使われた後、二度と使われることのないようにと高千穂峰の山頂に突き立てたとされていて、現在山頂にあるのはレプリカとのこと。
また長さ138cmの青銅製の鉾の下部には両側にカラス天狗の顔が彫ってあるそうだが
、これは江戸時代末期に坂本竜馬がオリョウさんと高千穂峰に登ったときに、天の逆鉾を引き抜いたことを彼の姉へ書き送っていて、その内容に従って彫られたそうだ。
360度遮るもののない大展望を満喫してから、同ルートを下り、周回路の分岐から霧島神宮古宮址を経て駐車場に戻る。
駐車場15:40
明日は大浪登山口から韓国岳に登り予定なのでそちらに移動する。