宮崎県/大分県

祖母山(1756.4m)

「祖母降りて 御一ついかがと 渋皮煮」


●日  程:2014年10月9日 晴

●駐車地点:北谷登山口(駐車:15台、トイレ) <標高:1,110m>

●歩行時間:3時間50分(登り:2時間10分、下り:1時間30分、休憩等10分)

●メンバー:単独

◆行  程
国見岳登山口(ゲート前)発10:05=国道445・218・325号=県道8号・五ケ所=13:00北谷登山口(駐車)13:10→三県境14:18→14:30七合目14:40→国観峠14:45→15:20祖母山15:30→16:20風穴16:25→17:00登山口17:20=阿蘇山へ移動

◆山行報告
国見岳登山口(ゲート前)発10:05
国見岳に登ったあとは、国道445・218・325号・県道8号と進み、五ヶ所で道標を見て右折する。後は道標に従えばよいが、途中から長いダートに変わって、やや不安感をおぼえながら終点の北谷登山口に至る。

北谷登山口(駐車)13:00・13:10
10台以上の広さがある駐車場には車が6台ほどあった。駐車場脇にはトイレ、水場、東屋などもあって安心できる場所だ。

ルートは千間平側から登って南西尾根を下る予定だが、南西尾根は急な岩場が多いので登りに使われることが多いらしい。

登山口の道標に祖母山まで5.3Km、160分とあるのを見て、植林帯の中を緩やかに登っていく。面白いのは、各合目に建つ環境省の道標の距離が10m単位で表記されていたことで、日本人らしいというか、お役所的と言うか、思わず笑ってしまった。
ルートは、今朝登った国見山に比べると距離は長いが傾斜が緩く、段差もほとんどないので大変歩きやすい。2合目を過ぎると水場があり、4合目辺りで稜線に上がり、笹の刈分け道を進んで五合目を過ぎると千間平の平坦地に出た。そろそろ休憩しようかと思いながら歩いていると、三県境の看板があった。

三県境14:18

足を止めて、大分県、熊本県、宮崎県と書かれた看板をしばし眺める。

結局7合目を過ぎた辺りまで進んで小休止した。休憩後少し歩くと国観峠の広場に出て、この先から山頂まで標高差200mの登りらしい登りが続く。ここまで4組程の登山者とすれ違ったが、南西尾根は急なのでこのルートをピストンされる方も多そうだ。9合目で山小屋への標識を見て、もうひと踏ん張りして山頂に着いた。

祖母山15:20・15:30
さすがにこの時間帯では誰も居なかった。途中まで晴れていた天候も雲が掛かりはじめて展望は今一つだった。山頂には古い石祠が3つ程あり歴史を感じさせてくれる。資料によると「祖母山」の名は山頂に神武天皇の”祖母”である豊玉姫を祀る石祠があることに由来するそうだ。また1890年(明治23年)には英国人の登山家ウォルター・ウェストンが高森町から五ケ所を経て祖母山に登ったとのこと。
雲が晴れそうにないので、南西尾根を下っていく。腰までの笹に覆われた細尾根を進み、断崖の左右を急下りして巻きながら降りて行く。高い段差や岩場の多いルートだが、私としては登りより下りにとって正解だと感じられた。適度な緊張感を感じながら慎重に下っていくと、途中の岩場から展望が開けて思わず歓声を上げる。やがて梯子が現れると風穴が現れた。


風穴16:20・16:25

岩の重なる穴に掛けられた梯子を降り、恐る恐る風穴を覗いてみるが、奥は暗くてよく分からなかった。梯子を上がって今度は登山道に掛けられた梯子を下っていく。

ここから笹の刈分け道が延々と続くが、刈られた笹が登山道を覆っているので歩きづらいことこの上ない。刈分け道を抜け、結構長い山腹道を辿って登山口に戻る。

登山口17:00・17:20
登山口に戻ると登りで出合ったご夫婦がおられ、”早かったですね”と声を掛けられ、”お茶でもどうですか”と勧められた。その方は車にプロパンガスを積んでいて、コンロでなにやら料理を作っておられた。

奥さんからお茶うけにと栗の渋皮煮を薦められ、お茶を頂きながら甘い栗をごちそうになった。着替えを済ませて再度お礼にうかがうと名刺を頂いたが、裏面には11もの肩書きをお持ちで、日本山岳会会員として、近々発刊される日本300名山の祖母山の記事を担当されているともお聞きした。

下山後は阿蘇山へ移動する。




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