兵庫県香住町・村岡町

三川山(888m)

石楠花を 見飽きてもなお 三川山


●日  程:2014年04月24(4) 晴れ
●駐車場所:三川権現社の駐車場(10数台程、本堂北側にトイレ)  <標高220m>
●山行時間:3時間55分+ロス30分
(往路:2時間20分、復路:1時間20分+ロス30分、休憩等15分)
●メンバー:単独

◆行  程
来日岳登山口発11:50=県道3号/国道178号/県道256号=12:30三川権現社(駐車)12:35→シャクナゲコース登山口12:50→14:55三川山15:10→奥ノ院コース(下山路を間違えて30分ロス)→奥ノ院登山口17:00→駐車場所着17:10   ※余部(あまるべ)に移動

◆山行報告
来日岳登山口発11:50
今日は出石町の法沢山と城崎町の来日岳に登ったが、時間に余裕があったので三川山に向かう。県道3号線を南に戻って国道178号線を西走し、香住区下岡から県道256号を佐津川沿いに9Km程進むと終点に立派な神社があった。

三川権現社(駐車)12:30・12:35
境内の三川山縁起の解説板には「今から1300年前、天武天皇の白鳳3年、役行者により開創された古霊場で、和州吉野山、伯州三徳山と共に日本三大蔵王権現の霊場」とあった。

準備して道なりに進むと堰堤に突き当たり、左岸の階段を上がって堰堤から河原に降りる。飛び石で流れを渡り、テープを追って河原を進むと15分程でシャクナゲコースと奥ノ院コースの分岐があり、左のシャクナゲコースを進むとすぐに登山口があった。

シャクナゲコース登山口12:50
河原からいきなり急尾根に取付いてグイグイと登って行く。3座目にしてこれはきつそうだ・・・と思っていると、前方にピンクの花が見えてきた。ミツバツツジかと思ったら、何とシャクナゲだった。計画段階でもシャクナゲが有名なことは知っていたが、花は終わっている・・・と思っていただけに喜びも大きい。
尾根一面を覆うような満開のシャクナゲのトンネルを、カメラを構え、腰をかがめながら急登していく。何十枚もの写真を撮り、もう満足と思っても一向に途切れる気配もなく、これまで出合った中では最大規模の群生地と思われた。
花は登山道が山腹を辿るようになるとようやく終わる。地形図の点線はP456を通って尾根上につけられているが、踏み跡は尾根の東側斜面を通っていた。周囲は美しいブナ林がゆったりと広がり、谷間には残雪が見える。テープと踏み跡を追っていたつもりが、気が付くと踏み跡が消えていた。尾根に上がるポイントを見過ごしたようなので、斜面を急登して尾根に上がると踏み跡があった。
やがて尾根の窪地や日陰にも残雪が見え始め、山頂部に上がると登山道も雪に隠れてしまった(14:35)。思わぬ残雪に驚いたが、気分よくキックステップを切って登って行く。やがて杉の植林帯に入ると行く手にアンテナが見えてきた。

三川山14:55・15:10
植林帯に囲われた山頂からの展望は薄いが、北方に香住市の街と日本海を望むことができた。三角点は雪の下か・・・と思いつつ、NHKのアンテナ施設を回ると、裏手に顔を出していた。

下りは道標に従って奥ノ院ルートを辿るが、残雪のためにルートが分かりにくかった。
最初は地形図とテープを頼りに、平坦で広い杉林の尾根を慎重に進んだが、その内に所々で登山道が現れ始めたので、これなら安心と調子に乗ってテープを追いかけて下って行った・・・つもりが、突然踏み跡が消えてしまった。
見通しの良い場所に移動すると、西側に明確な尾根が見えたのでルートミスを確信。間違いと分かれば元に戻るというのが鉄則だが、いつもの悪い癖でトラバースを試みる。結果、悪戦苦闘を強いられながら何とか登山道に合流できたが、毎度の詰めの甘さに気の重い下山となった。
そんな私の気持ちを察するかのように、満開のシャクナゲに迎えられ、慰められながら急下りして登山口の河原に降り、シャクナゲコースとの分岐に戻る。

駐車場所着17:10
下山後は浜坂町の“七釜温泉ゆーらく館”まで足を伸ばして汗を流し、余部に戻って道の駅で車中泊する。


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