兵庫県香住町・浜坂町

久斗三山

ブナ萌えて 光りも緑 久斗三山

●日  程:2014年04月25(金) 晴れ
●駐車場所:登山口手前の駐車場(3台程)  <標高80m>
●山行時間4時間15分(往路:1時間35分、縦走:56分、復路:1時間25、休憩等19分)
●メンバー:単独

◆行  程
道の駅・あまるべ発6:05=6:15登山口(駐車)6:25→8:00久斗山三角点8:10→久斗山8:35→9:06蓮台山9:15→甌穴公園10:05→駐車場所着10:40  ※観音山に移動

◆山行報告
道の駅・あまるべ発6:05
昨日は出石町の法沢山、城崎町の来日岳、香住町の三川山に登った後、浜坂町の“ゆーらく館”で汗を流してから、余部に戻って道の駅で車中泊した。
駐車場の頭上には、鉄橋からコンクリートの橋脚に変わった余部鉄橋が通っており、すぐ先が海という絶好のロケーションである。

朝起きると、駐車場には3台の車と、自転車旅行の若者のテントが2張あった。
今日は久斗三山を周回する予定なので、久斗山三角点側の登山口に向かう。
178号線を東に1.8Km程走って、市午から農道を800m程進むと左手に登山口の標識があり、手前に3-4台分程の駐車場所(農作業用かもしれないが駐禁の表示なし)があったので車を止める。

登山口(駐車)6:15・6:25
山旅に出て3日目の今日も頭上には青空が広がる。三角点まで2.1kmの表示を見て急斜面から取付き、雑木尾根を登って行く。展望はないが、イカリソウやスミレ、その他の花々が咲き競っていて目を楽しませてくれる。
40分程頑張ると尾根はコナラの明るい樹相に変わり、三角点まで1.2kmの表示を見て5分程進むと、今度は”中間点”の表示があった。右手の谷から吹き上がる風が何とも心地よく、生き返る思いがする。登り始めて1時間程は展望もなかったが、ようやく樹間から西に蓮台山を望むことができた。この辺りからブナ尾に変わってタムシバの純白が緑に映え、新緑のシャワーと涼風を受けながら気分よく登って山頂に至る。

久斗山8:00・8:10
久斗三山は西から蓮台山(628m)、久斗山(650m)、三角点(671m)と連なるピークで、地形図にも蓮台山、久斗山の名が表記されているが、山頂の木に掛けられた久斗三山の地図には蓮台山、カサハ山、久斗山三角点と表記されていた。これは三山の最高点である三角点峰を久斗山に見立てたと思われるが、これだと久斗山がカサハ山なのか久斗山三角点なのかが分からない。ちなみに二等三角点の点名は九斗山で久斗山とは表記が異なる。
三角点峰はブナと小笹に囲われていて展望はないが、周回路を西に100m程進むと北側の樹間から余部鉄橋と日本海を見ることができた。もう少し先に行くと南側の展望が開けていて、ビューポイントと書かれた看板には、扇ノ山、氷ノ山、瀞川山、藤無山、白菅山、蘇武岳、三川山などの名があり、扇ノ山と氷ノ山の山頂部には斑状の雪が見られた。
595mの鞍部まで下って緩やかに登り返すと、ブナとコナラに覆われた山頂にカサハ山のプレートが掛けられていた。

久斗山8:35
展望もないのでそのまま通過し、緩やかに下って美しいブナ尾をなだらかに30分程辿るとあっけなく蓮台山に着いた。

蓮台山9:06・9:15
広い山頂部の北側は自然林、南側は植林帯で、こちらも展望はなく、どこが山頂なのかもよく分からない。植林帯の中には「八幡神社元屋敷」の石碑があり、登山道脇には蓮台山登頂記念落書板という橙色の板が設置されていて、23日の書き込みにシャクナゲが素晴らしかったとあるのを見て、下るのが楽しみになってきた。
こちらも素晴らしいブナの尾根だ。20分足らずで巨岩が現れ、反対側に回ると人が入れるほどの奥行3m程の岩穴があり、熊岩の標識があった。さらに下っていくとシャクナゲが見え始めてきた。規模は昨日の三川山とは比較にならないが、美しさに変わりはなく、特に白いシャクナゲの清楚な姿に見とれてしまった。後は雑木尾をズンズン下って登山口に降りる。

甌穴公園10:05
公園といっても特に何もなく、広い草地があるだけだった。林道を歩いて178号線に出て、駐車場所に戻る。

駐車場所着10:40
下山後は、178号線で浜坂町の観音山に向かう。


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