梟の詩  
  四国八十八ヶ所巡り   
 
 
 
002号     2002/7/21 (日)
 
 
 
  徳島南部<十八番〜二十三番寺>  
 
 
 

■十八番〜二十三番寺

21日、「あさま」の「ま」の運転で、徳島南部の六つの寺をまわる。

国道55号線から、第18番札所恩山寺へ向かう。持っている地図「四国遍路にでかけよう」には歩く道順は載っているが、車の道順は推測するしかない。入る道は小さいが大きい案内表示板が出ていた。 この寺は「母養山恩山寺」と言って弘法大師のお母さんを祭っている寺。

 

ここから第19番札所立江寺までは車ですぐ。行くと寺の前の駐車場はめずらしく有料。少し離れた田んぼ道に車を置いて歩いて行くと、ウォーキングをしていた夫婦が「ここからちょっと行くと無料駐車場があります。」 と教えてくれた。感謝をしてそのまま寺に向かった。

 

第20番札所鶴林寺は570mの山頂にある。ふもとのコンビニで軽い腹ごしらえをしていると、途中追い抜いたお遍路さんのグルー プが立ち寄り一休みした。19番から20番までは13.8kmもあり、しかもここからは山登りに入る。歩きのお遍路さんにとっては最難関のひとつ。たいへんだろうなと思いながら狭い山道を行くと、団体のお遍路さんを乗せたバスが向こうから下りてきて、すれ違 いに苦労した。運転手も命がけだ。朱印をもらいながら、「こんな山頂で水はどうしているんですか。」と聞いてみた。「ポンプで揚 げています。」昔はこうだったが……というはなしが聞けるかと思ったがそっけなかった。

 

 

第21番札所太龍寺も又山の上。歩けば下りて登って6.5km3時間のコース。車だと、ひとつはぐるっと回って最後1kmほど歩 くコース、もうひとつは那賀川にそってわしの里に出てロープウェイを使って上がるコース。後者を選び行く。那珂川の崖を切り開いて作った道は見晴らしはよいが険しい。ロープウェイにいざ乗ろうとして往復2400円には驚いたが、いまさら戻るわけにはいかない。太龍寺は杉の木がうっそうとし、涼しい風が流れ、西の高野山と言われるだけの風格はあった。

 

第22番札所平等寺は飾りのない寺。28億円をかけて作った立派なロープウェイのある寺の後に行ったのでその簡素さがよけい目 立った。平等という名前のとうり個性を出さないようにわざとしているのかも。

 

第23番札所は海がめで有名な日和佐の薬王寺。ゆ祇塔からの日和佐の町並みと大浜海岸の眺めがすばらしい。石段には一段ごとに賽 銭が足の踏み場もないほど置かれていた。 今回九つの寺を回ったが、六つの寺で朱印を押してくれたのは女性だった。