梟の詩  
  思えば遠くへ来たもんだ      
 
 
 

                          032号     2004/2/28(土)

 
 
 
  <菊水山から鍋蓋山 >  
 
 
 

スカンポの例会。レベルDコースで、温泉と中華料理の宴会付きと言うことなので、夫婦そろって参加した。
阪急長岡天神駅のホームで待っていると、懐かしい顔ぶれが続々と集まって来た。総勢15名(途中からの参加もいれて)、「こんなに多勢参加するのははじめてと違うか」とわいわい言いながら電車に乗りこんだ。
さらに驚いたことは、「俺、1週間前に退職したよ。」「僕はあと10日で誕生日が来たら退職。嫁さんも3月末で辞める。」「わしもこの3月で退職。」という話しが続出し、結局我が家も含めて6名がここひと月の間に退職することが分かった。
今日の山歩きのあとの宴会は、退職祝いの宴会だなあといいあって、神戸電鉄鵯越(ひよどりごえ)駅を降りた。
菊水山に向かってここから登るかと思ったら、なんと下りはじめた。
ゴルフ場の横を登って行くと、頂上まであと900mという声に、「たった900mか。」と思ったのは間違いだった。階段みたいなけわしい坂が頂上までつづいていた。菊水山からいったん有馬街道を渡るつり橋まで下りて、再び鍋蓋山まで登り昼食をした。
食事前にハプニングがあった。Kさんが「財布がない。おとしたみたい」と叫んだ。「前にもあったが、良く捜したら出てきたし、捜してみて。」「捜してみたがない。ここにいれていたのに。財布を最後に出したのは駅のトイレだったから、駅に落としたかも。」「ほんとうに駅に落としたなら、電話をするし、そのまえによくさがし。」
しばらく考えていたKさん、バッグの中に手を突っ込んで、「脱いだ上着のポケットにあるかな…」といいながら、にこっと笑って、「あった!。」
食事のあいだ中、Kさんの話題ですっかり盛りあがっていた。
いつものラーメンの替わりに今回はうどんだったが、なかなかおいしく、お代わりをしてしまった。
再度山(ふたたびやま)を越え、大竜寺で願い事をして、オリエンタルホテルを見ながら下山した。街の中をしばらく歩いて「クワハウス」という温泉に入った。六甲の水を売り物にしている温泉だった。たっぷり汗を流して、上海料理「愛園」にむかったが、去年来たはずなのになかなか見つからず一時迷子になってしまった。
愛園では、15人が三つのテーブルに分かれて、ビール、紹興酒をたっぷり飲み、中華料理を食べた。久しぶりに参加した人から順番に近況報告をしたが、やはり退職をめぐる話が多かった。「大阪湾から、日本海を目指して歩いている。西舞鶴まであと一歩まできた。これを完歩したら、今度は新潟から信濃川、千曲川を遡り、十文字峠を越え、笛吹川、富士川を下って駿河湾に出るコースを歩いてみたいと思っている」と報告した。世話人の方から、「スカンポも新しいアイデアをいろいろ出してもらい、とり入れていきたい」というまとめがあった。
楽しい1日だった。