梟の詩  
  思えば遠くへ来たもんだ   
 
 
 
                          025号     2003/10/12(日)
 
 
 
  <プラハの秋>  
 
 
 

「今は黄葉がとってもきれいで、私はこの季節もすごく好きです。 暗い冬の前にこういう美しい時間があるって、 なんだか不思議ですね。」と、チェッコのプラハから、先日「プラハの秋」という便りが届いた。これで2度目の便り。
ポーランドへ行く飛行機のぼくの隣の席に座った人は、プラハ音楽院で音楽の勉強をしている若い女性ピアニストのKさん。機内食を食べる様子をとなりで見ていたら、片っ端から見事に平らげていく。飛行機に乗り慣れているし、とにかく健康的だ。自己紹介した後、どうしてピアノを目指したのか、親はどう思っているのか、どんな曲が得意か、プラハの生活はどうか、これから我々が訪ねるポーランドへ行った事があるか、今の日本を外国にいてみるとどう見えるか、など話題が尽きなかった。こうして話してしていたら、9時間半の飛行機の旅が短く感じられた。メール番号を交換した後、栄光館が写っているテレホンカードを記念にプレゼントした。ヘルシンキで、彼女はプラハへ我々はワルシャワへと別れた。
日本へかえってしばらくしてから、彼女に教えた我が家のメール番号が間違っていた事に気がついた。そこでプラハへテストメールを入れてみたら、すぐ「プラハはもう秋」と一便が届いた。外国でもメールがすぐ届く事がわかってとても感激した。