梟の詩  
  思えば遠くへ来たもんだ   
 
 
 
                          014号     2003/4/12 (土)
 
 
 
  <大坂湾をめざす(1)>  
 
 
 

四月の陽気に誘われ、小畑川にそって散歩に出た。171号線まで50分、しばらく171号線にそっていくと、山崎インターの巨大工事現場についた。水無瀬の少し手前でやっと淀川堤防に出る事が出来た。ここは子ども達がまだ小さかった頃みんなで参加して走った「高槻月例マラソン」のスタート地点になったところ。はるか下流を眺めると、10キロコースの下り返し地点になった高槻ゴミ処理場の高い煙突がかすんで見えた。なつかしさが思わずこみ上げて、よし今日はあそこまで歩いてみようと、さらに1時間もよけいに歩いてしまった。阪急上牧駅にでて電車で帰った。散歩に出て電車で帰ったのは初めての事だ。
6日、阪急上牧駅から金光高校の横を抜け、淀川堤防に出ると、大坂湾まであと32キロの標識があった。この距離だったら6時間あまりで海まで行けるかなと歩きはじめた。食料は途中で買ったパン2個、一口羊かん2個、お茶1本 (計305円)だけ。
堤防には菜の花のような真黄色の花が どこまでも続く。
枚方大橋(あと26キロ)をすぎ、車を避けて堤防の下の道を歩いていくと、向うから数人の人が旗を先頭にセッセコセッセコ歩いてくる。 ボーイスカウトのみなさんかと思ったが、ちかずいてみると中高年の人達だった。旗には「大阪市○○区歩け歩こう会」と言う字が読めた。腕章をつけた役員の人に聞いてみると、「これは大阪城公園〜枚方大橋往復50キロコースのとりくみです。朝7時半にスタートして、この辺が27キロです。嵐山まで往復100キロコースも計画しています。」すれ違う参加者の列は、しだいにポツリポツリとなって1時間も続き、最後尾にはきちんと3人の役員の人がついていました。
歩きながら、パンを食べお茶を飲み、羊羹を食べまたお茶を飲み、一度も休むことなく歩き続けた。大きな橋を4つくぐると、阪急電車が音を立てて渡って行く鉄橋の手前に、あと10キロの標識に出会った。5時間歩いたことになる。本日はここまでとした。