梟の詩  
  思えば遠くへ来たもんだ   
 
 
 
                          005号     2003/2/20 (木)
 
 
 
  <寒い卒業式>  
 
 
 

初めて中高別々の卒業式が今年から行われた。手始めに今日が高校の卒業式だった。1ヶ月も早いので寒いだろうなと思っていたが、予想どうり寒かった。
卒業生の名前の読み上げ、送辞、答辞が半分になるから時間が大幅に短縮されるだろうと思ったのは間違い。話が結構長くて、たっぷり時間がかかってしまった。この学年は3年間共に生活してきたので、読み上げ中に名前を聞くたびにその人と関わった出来事が思い出される生徒が多かった。答辞の最中に、「いよいよこの生徒達が卒業していってしまうのだ。」と思うとそれだけで、胸が熱くなってしまい涙がにじんだ。最後に送別の歌を「また会う日まで,また会う日まで …」と歌う時も、ここから去っていく生徒たちのうち、又会える人が何人いるだろうか、おそらく同窓会が開かれたとしても、又会える人は半分もいないだろうと思うと、とてもせつない思いがした。
その後の卒業を祝う会では、親もいっしょに参加したが、生徒たちは元気であり、生き生きしていて、きれいだった。
祝う会が終ってもカメラを片手に、「先生も一緒にとって!」名残惜しそうに学校の中を歩き回っていた。
帰る頃には、雨が時々みぞれ混じりになり、温度がいっそう下がって、体にこたえた。