かぞくしんぶん「あさま」  
   043号 2002年11月22日 (金)   
 

<胃カメラ>


 定期検査で3年ぶりに胃カメラを飲んでしらべてもらった。久し振りだったのでカメラを中に入れるとき苦しくて、途中、胃の中のテレビを見ますかと言われても、いや結構ですというのが精一杯だった。あとで写真を見せてもらった。これが自分の胃かと、びっくりするほど胃の内部が荒れていた。長いこと飲みつづけている薬のせいではないかということで、40日おいて昨日、2回目の胃カメラを飲んで調べてもらった。手順はほとんど同じだが、喉の麻酔薬が今度は氷のかけらになっていた。上を向いていると、氷が溶けるのにしたがって麻酔薬が喉に降りていき、溶け終わる頃には自然に麻酔が効いているようになっていた。上手に工夫しているなと思った。
さあカメラを喉から入れますよという時になって、この前の苦しかったことを思い出し、おもわず目をつむたら、「目をしっかりあけて、テレビを見ていてください。」と言う声が頭の上から降ってきた。はっとして目をあけテレビを見たとき、スルスルと胃カメラが奥に入っていった。映し出される食道から胃の内部や、「青い液をかけて詳しく調べますからもう少し我慢して」という声とともに、シューと跳ぶ青い液で胃壁の変わるのなど見ていると、苦しいのを我慢することができた。
胃カメラを楽に飲むコツは、「目をあけてテレビを見るほうに注意を向け、喉や胃への神経の集中をそらしてやることだ。」ということを悟った。
さて、検査の結果は?要注意ということで、胃薬が2種類増えてしまった。
                                           (誠人)


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