かぞくしんぶん「あさま」  
   029号 2002年9月27日 (金)   
 

<栗>


 パンを焼いてもうまく焼けない、変だ、どうも温度が上がっていないようだと言うことで、25日、電気屋さんに来て見てもらった。180度に設定しても110度にしかならなかった。「これはもう寿命がきています。変えないとダメですね。」と言う診断。まるで、「ここまでです。ご臨終です。」と言われた気分だ。ここ1〜2年の間に、風呂の給湯機、冷蔵庫、テレビ、ビデオと故障し、新しいのに変えてきている。とうとうガスオーブンおまえもかと言う気持ちだった。今の機器は15年も使うと買いかえるように出来ているのかな。
  学校から帰ると、もう新しい「ガス高速オーブン&電子レンジ」が前の所にぴったり納まっていた。ぴかぴかにひかっていて、ガス台が4つから3つに減っていたが、10以上の機能がワンタッチでできるスイッチが並んでいる。便利な機能が多すぎてこれを使いこなすのは大変だ。知り合いの70すぎのお母さんが、家の改築を機会に台所の器具をすべて電気に変えたら、使い方に慣れずボケ状態になったと言う話を聞いたが、そのお母さんの気持ちが良く分かる気がする。
  さっそく我が家のお母さんが焼き栗をしてくれた。ゆでたのと違い香ばしい香りがして美味かったが皮がむきにくかった。「焼き栗を上手にむく裏技」なんてなかったかなと言って、3人で栗を食べながら、秋の夜は更けていった。 (誠人)


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