かぞくしんぶん「あさま」  
  028号 2002年9月25日 (水)   
 

<あの2時間半は何だったか>


 24日、夜8時半すぎ、ヤクルトが中日に負けたため、今年のセ・リーグ優勝は巨人に決まった。ところが甲子園の阪神・巨人戦は阪神が徐々に追い上げ、九回の裏、同点ホームランが飛び出し延長に入った。中日サポーターとしては「巨人の優勝を決めてやったんだから、さっさと試合にけりをつけたらいいのに。もう消化試合と同じだ。」と思い、TVを切ってしまった。11時すぎ風呂からでて念のためにとTVを見たら、試合は終わった後、原監督の胴上げが始まるところだった。甲子園のお客さんはほとんどが残っていて、試合に勝った阪神と優勝した巨人に拍手を送っていた。「こんななごやかな優勝シーンは初めてですね。」とアナウンサーは興奮してしゃべっていた。
 この優勝がわかってからの2時間半はなんだったのか。勝って胴上げしたい巨人と,負けて目の前で胴上げされるのはまっぴらだと言う阪神両チームの意地の張り合いだったのか、星野阪神の連勝で始まり巨人の連勝で終わった今年のペナントレースを振りかえっていたのか、あるいは日本シリーズの戦い方に思いをはせていたのか。
 あれだけのお客さんがあの後どのように帰えったのか気になった。
 ぼくの興味は、個人記録に移った。松井が三冠王をとれるか。それを中日の福留が打率部門でぬいてタイトルを取れるかどうか。    (誠人)


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