かぞくしんぶん「あさま」  
   026号 2002年9月15日 (日)   
 

<洋梨>


 敬老の日、昼頃長野のおばあちゃんから電話。送った漬物が届いたと言う電話かと思った。「敬老の日だからいつものように電話があると思っていたのに、ないからまた病気になっているのではと、かけてみた。」やれやれ敬老の日に92歳のおばあちゃんに心配の電話をかけさせてしまった。
  「今、庭のぶどうがいっぱいなっていて、今年は味がとってもいいわ。大垣から車で来て取っていった。送れないのが残念だが、近くにいる智に食べに来るよう言って。誠人も仕事はいつまでやるつもりや。早く辞めて、いつでも食べに来れるようになったらいいに。真志も立派になったし。」
 夏休みに真志に会ってから、おばあちゃんの考えが変わった。今までは、子供が大きくなるまでは体に気をつけてがんばれよだったが、仕事は早く辞めた方が良いと言う風に。確かにぼくの体力は落ちている。10日ほど前からのどが痛い。もうとっくに治っていいはずなのになおらない。仕事を辞めると言うのは、人生にいちおうの区切りをつけると言う事だから、できるだけ無理なく自然にいきたいもの。
 しばらくして、宅急便で、佐久の果樹園から洋梨が届いた。ぼくが洋梨が大好きなのを知っていて毎年送ってくれる。ちょうどおいしさも食べごろ。ぶどうのかわりに味わう事になった。

洋梨
 


[ トップに戻る]