ごまは「すりつぶす」と消化吸収が良い

セサミンの作用は抗酸化作用(こうさんかさよう)。
昔から、ごまはカラダにいいといわれます。セサミンは、ごまに含まれるグリナンという成分の一種。ごまに含まれるリグナンの割合は、全体の1%程度。セサミンはそのうちごくわずかしか含まれない希少な成分なのです。
ごまは、すりつぶした方が消化吸収がよく、ごま和えはすぐれた料理法だといえます。また、ごま油は酸化しにくく、体によいとされ料理に積極的に使うのはいいことです。
身体も徐々に酸化する!?
一般的に油は、日のあたるところに長時間置いておいたり、ふたをせずに放置しておくと嫌なにおいがしてきたり、変色したりして品質が悪くなります。これが酸化といわれる現象です。
金属も手入れが悪いとやがてさび付きます。食品や私たちの体に含まれる脂質が酸化すると過酸化脂質が生じ、細胞はおとろえやがて老化していきます。
この有害な過酸化脂質の発生を抑えてくれるのがセサミンの抗酸化作用。ごま油がサラダ油などと比べて酸化しにくいのは、ごまに含まれるリグナンというわけです。
身体の酸化を防ぐためにも「セサミン」を摂取しよう
セサミンは口から体内に摂取され肝臓に運ばれると、酵素のパワーで抗酸化作用を発揮するようになります。セサミンは血液中のコレステロールを低下させたり、肝機能の改善やアルコールの分解を高めたり、動脈硬化や心筋梗塞の予防も期待できるのではないかと期待されています。
セサミンは、ビタミンEと組み合わせて摂取すると、抗酸化作用が一段と強くなりセサミンの吸収もよくなるといわれます。セサミンとビタミンEを組み合わせたサプリメントはテレビのコマーシャルなどでおなじみですよね。
ごま油が酸化しにくいのは、セサミンの抗酸化作用。セサミンの抗酸化力を上手に摂取するようにしたいものです。