国家試験「臭気判定士」とは

臭気判定士は鼻が利く!?


この「臭気判定士」資格を持っていると「鼻がいいんですね〜!」と必ず言われるんですが、これは違います。
臭気判定士」は犬のように何のにおいかを当てるのが得意な人が合格するわけではなく、嗅覚測定法を行うための資格。
パネルの選定、試料の採取、試験の実施、結果の求め方まで全てを統括することが求められています、

臭気判定士の合格率は「30%」

1996年から始まった「臭気判定士」試験。全国に合格者は3,514人(2012年1月現在)
筆記試験は毎年11月に実施され、年によりバラつきはありますが合格率は約30%ですので、独学でも合格可能な国家資格と言えるでしょう。
におい・かおり環境協会のHPから参考図書(6冊)の購入が可能ですが、1冊5,000円前後と決して安い図書ではなく、また臭気判定士試験合格に向け知識習得可能な臭気判定技術講習会費が23,000円〜95,000円、筆記試験受験料18,000円、嗅覚検査手数料9,000円と、ややお財布には厳しい国家資格でもあります


「臭気判定士」になるには

「臭気判定士筆記試験」と「嗅覚検査」に合格すれば取得できます。
まず「筆記試験」ですが、以下の「各分野で30%以上」かつ「総合70%以上」で合格。
(但し、「臭気指数等の測定実務」について、五肢択一問題は35%以上、数値回答問題は50%以上)
1:嗅覚概論
2:悪臭防止行政
3:悪臭測定概論
4:分析統計概論
5:臭気指数等の測定実務

「嗅覚検査」はお近くの嗅覚検査機関で実施されていますので、「筆記試験」に合格する前でも後でも受検可能です。
「筆記試験」に合格しても「嗅覚検査」で”正常ではない嗅覚”と判断されると、臭気判定士の取得はできません。臭気判定士として「正常な嗅覚」を持っているかどうかの検査ですので、不安な方は「筆記試験」前に受検されてみてはいかがでしょうか。