パワーステアリングフルードのタンクの下にあるOリングの交換作業です。
あまり聞かない作業ですが、作業自体は簡単で部品代も安いです。
それとパワーステアリングフルードは可燃性でエンジンの上に漏れて発火する危険もあります(私の車は全然発火しませんでしたが)
タンクの下がオイルまみれの車は交換してもいいのではないでしょうか。
車両は私の車GC8前期型です。後期型になるとタンクの形状が違いますが基本的な構造は同じだと思います。
ですが、これを見て後期型の車両で作業をされる場合は違いがある部分に注意して作業してください。

 パワステタンクのフタを取ると黄緑の丸の異物混入防止のフィルターが入っています。
これはタンクの中に指を入れてつまんで取り出せます。
 次にパワステタンクの中のパワステフルードをスポイト等で吸い出してください。
これを忘れるとタンクを外したときにエンジンの上がパワステフルードまみれになります。
こぼしてエンジンを汚さないためにもスポイト等で吸えるだけ吸い上げてください。

 次に赤丸の10mmのボルトを外してください。
さらに青丸の10mmのボルトとその下にある小さなステーを取り外してください。
これでタンクを外す準備は出来ました。

 ボルトを外したらタンクは真っ直ぐ上に引っ張れば上の画像のように外れます。
この状態でもタンク側にはパワーステアリングの配管が付いているので気をつけてください。
このときにフルードがタンクに残っているとフルードが漏れてきて大変なことになりますが、私はスポイト使って吸い上げたら何も問題はありませんでした。

 持ち上げたタンクの赤丸の部分、これが問題のパッキンです。
Oリングはずっと使っていると劣化してどうしても漏れを起こしてしまうので定期的に交換するのがいいかもしれません。
ゴム製品なので指で引っ張って外して新しいものと入れ替えるだけです。
ちなみに年式で部品が変わっているのかどうかは知らないのですが、前期型で注文すると

部品番号 34427AA020 で、たしか70円で買えたはずです。
部品番号はDラーに車検証を見せれば調べてもらえると思いますのでDラーに調べてもらったほうがいいかもしれませんね。

 ここで普通にOリングを交換していればいいのに、私はコーナンで売っている内径10.8mm、厚み2.4mmのOリングを使ってみました。
結果は左上の画像のように、見えにくいですが一部ちぎれているのがわかるでしょうか?
少し厚みがありすぎたみたいです。2.4mmじゃ無くて1.8〜2.0mmぐらいだったらうまくいったのかな?と今となっては思っています。

 右の画像の一番左が純正のOリングで真中が使って千切れた奴で、右が千切れる前の未仕様品です。
内径は同じぐらいですが、あきらかに厚みが違うのがわかります。
安いものなので純正品を使うほうが無難でしょう(爆)

 私の車がそうだったのですが、Oリングを新品の純正品に交換してもまだパワステフルードが漏れてくる場合もあるようです。
(私の車の場合は遊びすぎたせいでしょうか?)
そういう場合は液体パッキンの出番です。

 左上の箱と中身。これは通称「トヨタブラック」と呼ばれているトヨタで使われている液体パッキンです。
剥がす時に専用の剥離剤が必要なぐらい強力なパッキンらしくて効果抜群です。

 右のパワステフルードはこれもトヨタ純正のフルードです。
このフルードを入れるとパワステが噴出すのが少なくなり、パワステからの唸り音も小さくなるなかなかの一品です。
ただし、クレーム対応してもらうときにDラーの判断でクレーム対象外になる可能性もあるので、使うときはDラーに相談などした方がいいかもしれません。
私の車はクレーム期間などとっくに過ぎているので気にせずに使いましたが・・・・・

 液体パッキンを塗るときは赤丸の中のOリング周辺にパッキンを塗ってからタンクを取り付けるのですが
スイマセン、液体パッキンを塗った画像が撮れていませんでした(汗)

 えーーと・・・・隙間無くパッキンを塗ってからタンクを取り付けてください(滝汗)
取り付けた後はボルトを締めて、パワステフルードを補充します。
補充するときはフルードを入れてからエンジンをかけて、ハンドルを左右に切ってパワステポンプにもフルードがきちんと回っているのを確かめてから量を確認してください。
もちろんハンドルを左右に切るときはタイヤが接地した状態ではパワステに無理がかかるので、フロントをウマなどに載せてタイヤが接地していない状態で行ってください。

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